セガサミー、第3四半期のエンタメ事業はアミューズメント関連の収益改善が増益要因 ゲーセン連結離脱、UFOキャッチャー好調 家庭用ゲームは新作伸び利益率低下
セガサミーホールディングス<6460>は、この日(2月10日)、第3四半期累計(21年4~12月)の決算を発表し、ゲームを中心とするエンタテインメント事業の業績について、売上高が前年同期比6.1%増の1778億5200万円、経常利益は同11.0%増の368億4800万円だったと発表した。増収増益は、主に前期苦戦したアミューズメント関連や玩具映像の復調が主な要因だ。
アミューズメント関係を見ていくと、前年同期で14億円の営業損失を計上したアミューズメント施設が連結から外れたことに加えて、同じく1億円の損失を計上したアミューズメント機器が今期は一転して30億円の営業利益を計上した。アミューズメント機器は、UFOキャッチャーなどプライズが好調だったという。
また、映像音楽も前年同期は16億円の損失を計上していたが、今回は9億円まで縮小した。こちらは年末商戦において『カメラもIN!マウスできせかえ!すみっコぐらしパソコンプレミアム』や『鬼滅の刃POD』などセガトイズのプロダクトの販売が好調だったそうだ。
他方、家庭用ゲームとスマホゲーム、PCオンラインゲームを展開するコンシューマは、売上高が16.8%増の1196億円だったが、営業利益は同4.8%減の294億円だった。『真・女神転生Ⅴ』や、『Football Manager2022』などを発売したほか、リピート販売も堅調だったが、販売本数は2197万本と前年同期の3420万本には及ばなかった。
これは期初から発表していたことだったが、新作タイトルを中心とした販売となったため、販売単価が高くなるものの、採算性の高いリピート販売に比べて利益率はどうしても落ちる。新作の売上は110.9%増の291億円と倍増となったが、リピート販売は26.4%減の212億円にとどまった。今年の新作はリピート販売として来期の利益に貢献するだろう。
会社情報
- 会社名
- セガサミーホールディングス株式会社
- 設立
- 2004年10月
- 代表者
- 代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高4678億9600万円、営業利益568億3600万円、経常利益597億7800万円、最終利益330億5500万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6460
会社情報
- 会社名
- 株式会社セガ
- 設立
- 1960年6月
- 代表者
- 代表取締役会長CEO 里見 治紀/代表取締役社長執行役員COO 内海 州史/代表取締役副社長執行役員Co-COO 杉野 行雄
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1916億7800万円、営業利益175億3900万円、経常利益171億9000万円、最終利益114億8800万円(2023年3月期)