【決算レポート】アカツキ、第3四半期(10~12月)は新作開発への投資の増加で営業益44.1%減に ウェブトゥーンアプリへの参⼊やゲーム事業の分社化も発表
アカツキ<3932>の2022年3月期の第3四半期(10~12月)の連結決算は、既存タイトルの漸減に加え、新作開発への投資が増加したこともあり、前年同期比で減収減益となった。
売上高61億3700万円(前年同期比12.3%減)
営業利益12億3300万円(同44.1%減)
経常利益14億2400万円(同37.8%減)
最終利益11億8100万円(同26.0%減)
各事業の状況を見てみると、ゲーム事業は新規タイトル『EXtreme LIVES』の事前登録とプロモーションを開始した。これが前述の新作開発への投資の増加の一因となっている。また、⾃社IPタイトルの共同開発も決定している。
新作開発への投資の増加を端的に表しているのが研究開発費の増加で、前年同期比109.7%の6億8300万円に膨らんでいる。
一方、IP事業はその自社IPタイトルの共同開発により、 ⼀時的なライセンス収⼊が発⽣する形となっている。また、アニメ「トライブナイン」を1⽉から放送&配信開始する。
この四半期のトピックは、IP事業でウェブトゥーンアプリ運営事業への参⼊が決定したことだ。2022年春に国内で先⾏リリースし、順次海外へ展開する予定となっている。完全オリジナルの新作を含む作品をグローバルへ配信するとしている。
ゲーム事業の新作開発の状況は、これまでも開発が進められていた『トライブナイン』に加え、EXILE TRIBE6グループが集結したライブ体感音楽アプリ『EXtreme LIVES』、そして他社との共同開発が決定した自社IPタイトルの合計3本が開発中となっている。
なお、同社は成⻑を加速させるため組織再編を実施することを発表した。具体的には、ゲーム事業を会社分割により分社化(子会社アカツキゲームス)するほか、ファンドとその投資事業を運営する⼦会社Akatsuki Venturesを設⽴する。
また、 契約期間満了に伴い、アソビルの運営契約は2021年12⽉31⽇で終了する。
会社情報
- 会社名
- 株式会社アカツキ
- 設立
- 2010年6月
- 代表者
- 代表取締役CEO 香田 哲朗
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高239億7200万円、営業利益26億7600万円、経常利益28億3400万円、最終利益12億8800万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3932