【決算レポート】BOI、第1四半期は『ミトラスフィア』『クリプトラクト』の経年による売上減少続く 「恋庭」はサブスクプランを導入…1月月次は過去最高に

バンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>の2022年9月期第1四半期(10~12月)の連結決算は、既存タイトルの『ミトラスフィア』『クリプトラクト』の経年による売上高減少に加え、新作などの開発費負担もあり、減収・赤字幅拡大となった。

売上高4億7100万円(前年同期比24.0%減)
営業損益2億6100万円の赤字(前年同期9700万円の赤字)
経常損益2億6100万円の赤字(同9800万円の赤字)
最終損益1億7900万円の赤字(同8100万円の赤字)

配信中サービスのうち、ゲームの状況を見てみると、『ミトラスフィア』『クリプトラクト』ともに経年の影響により売上減少となっている。

一方、マッチング×メタバースの「恋庭」は、2021年9月期の第3四半期、第4四半期と立ち上げ広告投資を行った影響で一時的に大きな売上が計上されたが、その影響が続いた。また、昨年12月よりサブスクプランを開始しているが、その本格的な寄与は第2四半期以降となる見通しだ。

なお、足元はそのサブスクプランの寄与もあり、1月の月次で過去最高売上を記録しているとのこと。

開発中タイトルの進捗状況は、新作大型RPGの1つ『メメントモリ』が第3四半期リリース予定となっている。『メメントモリ』は、1月に同社グループ内でテストプレイ版の検証も行われたという。

また、もう一本の新作大型RPGの開発も進捗しているほか、メタバースプロジェクトが試作段階に入ってきている。さらに子会社が開発中の新規サービスは本開発の段階となっており、今後の開発状況が注目されるところ。

なお、2022年9月期の連結業績予想値は非開示だが、足元の第2四半期は『ミトラスフィア』と『クリプトラクト』中国本土配信独占ライセンス契約の規定に基づき、2021年12月末時点で流動負債その他に含まれる前受金のうち8997万円について、全額売上高に振替える予定としている。

株式会社バンク・オブ・イノベーション(BOI)
http://www.boi.jp/

会社情報

会社名
株式会社バンク・オブ・イノベーション(BOI)
設立
2006年1月
代表者
代表取締役社長 樋口 智裕
決算期
9月
直近業績
売上高213億3300万円、営業利益49億円、経常利益49億2000万円、最終利益32億9300万円(2023年9月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
4393
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