【決算レポート】ボルテージ、第3四半期は不採算事業の絞り込みで減収も経常益と最終益は黒字転換を達成 初のコンシューマ向けオリジナルタイトルを6月9日に発売へ
ボルテージ<3639>の2022年6月期の第3四半期(1~3月)の連結決算は、不採算事業の絞り込みなどによって減収となったものの、営業利益は赤字幅縮小となり、経常利益と最終利益は黒字転換を達成した。
売上高12億5600万円(前年同期比25.4%減)
営業損益1900万円の赤字(前年同期3000万円の赤字)
経常利益400万円(同400万円の赤字)
最終利益300万円(同1700万円の赤字)
※収益認識に関する会計基準の適用で売上高の前年同期比は参考値。
経費削減への取り組みはさらに進んでおり、固定費は前年同期比で85%まで圧縮された。具体的にはSFスタジオの解散とオフィス減床による賃借料の減少の効果が発揮されている形だ。
同社は、基本戦略である「アプリ進化」「ファンダム」「多角化」を進めており、「ファンダム」醸成に向けて、無料会員ポイントサイト「VOLTAGEパスポート(ボルパス)」と恋愛アプリゲームの連携の強化に取り組んでいる。なお、第3四半期時点では「ボルパス」連携者は21万人を突破した。
新分野の電子コミック事業は、第3四半期期間にWebtoon第1弾を投下したほか、ボル恋原作コミックの投入強化に注力した。販売好調作の増加やキャンペーンの強化でアクティブユーザー数や購入者数も大きく伸びており、第4四半期は機能改善による継続ユーザーのKPI向上にも取り組んでいく。
コンシューマ事業では、移植版タイトル11タイトルをリリースしているが、待望のオリジナル版新作タイトル『even if TEMPEST 宵闇にかく語りき魔女』を6月9日に発売することが決定した。第3四半期は、その発売に向けたプロモーションの強化を行っており、第4四半期からの業績寄与が期待される。
なお、2022年6月期通期の連結業績予想については、合理的な業績予想数値の算定が困難であることから非開示としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ボルテージ
- 設立
- 1999年9月
- 代表者
- 代表取締役社長 津谷 祐司
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高34億5600万円、営業損益9400万円の赤字、経常利益1500万円、最終利益500万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3639