【決算まとめ③】ゲーム関連企業の1~3月決算を再確認…ミクシィ、DeNA、グリー、ボルテージ、KLab、ネクソン、エイチーム、モブキャストHD、enish、コロプラ

主要モバイルゲーム企業の2022年1~3月期の決算を引き続き振り返ってみたい。今回は、この四半期の各社の状況をあたらめて振り返ってみたい。36社から大手ゲーム株を除き、まずは10社分を取り上げる。

・ミクシィ<2121>
第4四半期(1~3月)は、前四半期比で25.4%の増収、266.8%の営業増益となった。主力の『モンスターストライク』が魅力的なキャラクターの投入や大型IPとのコラボで好調に推移し、業績を押し上げた。なお、2023年3月期は売上高は前期と同水準を見込んでいるものの、売上構成の変化(ゲーム事業の比重が減少)や先行投資の影響で減益を見込んでいる。

・DeNA<2432>
第4四半期(1~3月)は、前四半期比で2.2%の増収となるも、大幅な営業赤字に転落した。ただ、赤字はスポーツ事業がプロ野球のシーズンオフでもともと赤字計上となる季節性に加え、ライブストリーミング事業で積極的な成長投資を行った影響によるもので、ゲーム事業については、横ばいの推移となっている。続く2023年3月期もゲーム事業の新作は下期を中心に予定しており、当面は既存タイトルを中心とした展開が続く見通し。

・グリー<3632>
第3四半期(1~3月)は、新作『ヘブンバーンズレッド』がセールスランキング1位を複数回獲得するなど好調な立ち上がりで業績拡大に貢献したこともあり、前四半期比で6.9%の増収、41.8%の営業増益となった。続く第4四半期は、スクウェア・エニックスとの共同タイトルとなる『聖剣伝説 ECHOES of MANA』を4月27日にリリースしているが、現時点のランキング推移を考慮すると、一定の寄与度にとどまる形になりそうだ。

・ボルテージ<3639>
第3四半期(1~3月)は、不採算事業の絞り込みなどによって前四半期比で13.3%の減収となったものの、営業損益は赤字幅が縮小した。SFスタジオの解散やオフィス減床による賃借料の減少なども収益性の改善につながっており、四半期ベースでの黒字回復も視野に入ってきた。Webtoon第1弾を投下した電子コミック事業や、初のオリジナル版新作タイトルを発売するコンシューマ事業などが第4四半期に寄与度を深めてくるのかも注目される。

・KLab<3656>
第1四半期(1~3月)は、『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS』の運営を他社に移管し、運営タイトル数が減少した影響もあり、前四半期比で売上高が20.7%減となったものの、営業赤字幅は縮小した。支援モデルの新作の情報などが浮上してきているほか、ブロックチェーン関連事業を手掛ける子会社の設立などの動きもあるが、これらの収益化のタイミングまではやや時間がかかることが予想される。

・ネクソン<3659>
第1四半期(1~3月)は、3月24日に韓国で配信を開始した『アラド戦記モバイル』 が想定を大きく上回ったこともあり、前四半期比で67.8%の増収、1194.4%の営業増益となった。続く第2四半期も韓国での『アラド戦記モバイル』が四半期にわたって寄与してくることが見込まれ、前年同期比で大幅な成長が予想される。

・エイチーム<3662>
第2四半期(11~1月)は、2021年11月にリリースした『FINAL FANTASY VII THE FIRST SOLDIER(ファイナルファンタジーVII ザ ファーストソルジャー)』が寄与し、前四半期で売上高は4.3%増となったものの、その開発費および広告宣伝費の計上により、営業赤字幅が大きく膨らんだ。なお、新作『FFVII ザ ファーストソルジャー』は売上の初動が鈍く、進められているてこ入れの成果が次の第3四半期で見えてくるのかが気になるところ。

・モブキャストHD<3664>
第1四半期(1~3月)は、子会社モブキャストゲームスの不採算タイトルの譲渡による影響で前四半期比で売上高が24.6%減となったものの、赤字幅は縮小した。ただ、最終損益はキック・アスが3月23日付で破産手続開始となったことに伴い、800万円の回収不能債権が発生し、特別損失を計上している。なお、新作『炎炎ノ消防隊 炎舞ノ章』を開発中であるほか、カカオピッコマとWebtoonによるIPの共同開発も進めている。

・enish<3667>
第1四半期(1~3月)は、新作『進撃の巨人 Brave Order』を2月11日にリリースしたこともあり、前四半期比で売上高は44.9%増となったものの、そのリリース前と初動の広告宣伝費が増加したこともあり、営業損益は赤字幅が縮小したものの、引き続き赤字計上にとどまった。なお、開発中のTVアニメ「ゆるキャン△」初のスマートフォン向け専用ゲームは、6月に事前登録を開始しており、リリースに向けた今後の動きが注目される。

・コロプラ<3668>
第2四半期(1~3月)は、2.5周年の『ドラゴンクエストウォーク』や9周年の『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』が貢献し、前四半期比では11.5%の増収、85.8%の営業増益となった。ただ、5月10日にはバンダイナムコエンターテインメントとの共同開発タイトル『テイルズ オブ ルミナリア』の7月20日付でのサービス終了を発表しており、新たな収益の積み上げという部分では厳しい状況が続いていると言えそうだ。

株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
https://dena.com/jp/

会社情報

会社名
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
設立
1999年3月
代表者
代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
決算期
3月
直近業績
売上収益1308億6800万円、営業利益114億6200万円、税引前利益294億1900万円、最終利益305億3200万円(2022年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2432
企業データを見る
株式会社ミクシィ
http://mixi.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ミクシィ
設立
1997年11月
代表者
代表取締役社長 木村 弘毅
決算期
3月
直近業績
売上高1180億9900万円、営業利益160億6900万円、経常利益170億2600万円、最終利益102億6200万円(2022年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2121
企業データを見る
グリー株式会社
http://www.gree.co.jp/

会社情報

会社名
グリー株式会社
設立
2004年12月
代表者
代表取締役会長兼社長 田中 良和
決算期
6月
直近業績
売上高567億6600万円、営業利益53億7800万円、経常利益110億9800万円、最終利益135億2600万円(2021年6月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3632
企業データを見る
株式会社エイチーム
https://www.a-tm.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社エイチーム
設立
2000年2月
代表者
代表取締役社長 林 高生
決算期
7月
直近業績
売上高312億5200万円、営業利益7億100万円、経常利益8億9500万円、最終利益8億7700万円(2021年7月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3662
企業データを見る
KLab株式会社
http://www.klab.com/jp/

会社情報

会社名
KLab株式会社
設立
2000年8月
代表者
代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
決算期
12月
直近業績
売上高238億9500万円、営業損益11億500万円の赤字、経常損益10億2800万円の赤字、最終損益34億6800万円の赤字(2021年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3656
企業データを見る
株式会社モブキャストホールディングス
https://mobcast.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社モブキャストホールディングス
設立
2004年3月
代表者
代表取締役CEO 藪 考樹
決算期
12月
直近業績
売上高45億3700万円、営業損益3億7300万円の赤字、経常損益3億9800万円の赤字、最終損益10億1300万円の赤字(2021年12月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3664
企業データを見る
株式会社ボルテージ
http://www.voltage.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ボルテージ
設立
1999年9月
代表者
代表取締役社長 津谷 祐司
決算期
6月
直近業績
売上高69億200万円、営業利益1億5900万円、経常利益1億7700万円、最終利益1億6300万円(2021年6月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3639
企業データを見る
株式会社enish
http://www.enish.jp/

会社情報

会社名
株式会社enish
設立
2009年2月
代表者
代表取締役社長 安徳 孝平
決算期
12月
直近業績
売上高38億9200万円、営業損益2億5700万円の赤字、経常損益2億6700万円の赤字、最終損益2億7900万円の赤字(2021年12月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3667
企業データを見る
株式会社コロプラ
https://colopl.page.link/Am8B

会社情報

会社名
株式会社コロプラ
設立
2008年10月
代表者
代表取締役会長 チーフクリエイター 馬場 功淳/代表取締役社長 宮本 貴志
決算期
9月
直近業績
売上高371億2500万円、営業利益63億2000万円、経常利益78億4300万円、最終利益30億4700万円(2021年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3668
企業データを見る
株式会社ネクソン
http://www.nexon.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ネクソン
設立
2002年12月
代表者
代表取締役社長 オーウェン・マホニー/代表取締役CFO 植村 士朗
決算期
12月
直近業績
売上収益2744億6200万円、営業利益915億4100万円、最終利益1148億8800万円(2021年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3659
企業データを見る