-
メディア工房<3815>は、7月8日、2022年8月期の第3四半期累計(9~5月)の連結決算を発表、既存事業の好調による売上増加に加え、前年同期は減損損失を計上していた反動もあり、大幅な増益を達成した。
売上高16億7200万円(前年同期比23.3%増)
営業利益1億6200万円(前年同期1000万円)
経常利益1億5400万円(同500万円)
最終利益1億900万円(同200万円)主なセグメントごとの状況は以下のとおり。
①デジタルコンテンツ事業…売上高10億4700万円(前年同期比28.6%増)、営業利益4億1700万円(同56.4%増)
ISP各社における占いコンテンツの配信縮小方針により、一部配信プラットフォームにおける収益は減少したが、第3四半期期間にリリースした新規コンテンツがそれぞれ中規模ヒットしたほか、運用強化に注力した結果、携帯キャリア向けコンテンツを中心に、売上高および利益が前年同期比で増加した。②One to One事業…売上高6億1100万円(同15.3%増)、営業利益9200万円(同51.4%増)
個別対応サービスへのニーズは引き続き高まっており、占いサービスが安定的に収益を伸ばした。また、非占いサービスにおいても単月黒字を達成し、徐々に収益を伸ばしている。なお、営業利益が前年同期比で大幅に増加しているのは、広告宣伝時期の見直しにより一時的に広告費を抑制したことによるものとなる。③XR事業…売上高ゼロ(前年同期ゼロ)、営業損益900万円の赤字(前年同期4400万円の赤字)
受託案件の獲得に至らず営業損失を計上した。④SNS事業…売上高800万円(前年同期比106.7%増)、営業損益1億400万円の赤字(前年同期1500万円の赤字)
新規SNSサービスとしてフォトグラメトリー技術による仮想共同空間を搭載した団体性マッチングアプリ「OneRoof」の開発を進めるほか、開発を予定するゴルフ関連SNSサービスとの相乗効果を図るべく、フランチャイジーとして会員制インドアゴルフ「Lounge Range」のフランチャイズ店舗設営を進めた。サービス品質の向上のため「OneRoof」のリリース時期を延期したことから、売上についてはBtoB向けに提供するソーシャルプラットフォームのシステム利用料のみを計上している。また、利益面については、前年同期比で営業損失が拡大したが、これは主としてサービス開発費およびフランチャイズ店舗の設営費など先行投資によるものとなる。
■通期利益予想を上方修正
2022年8月期通期の連結業績予想については、第3四半期決算の実績を踏まえて修正しており、以下のとおり。売上高23億5000万円→22億円(増減率6.3%減、前期比14.0%増)
営業利益9000万円→1億9500万円(同116.6%増、同309.7%増)
経常利益8000万円→1億8300万円(同128.7%増、同371.3%増)
最終利益5000万円→1億5100万円(同202.0%増、同2057.1%増)
会社情報
- 会社名
- 株式会社メディア工房
- 設立
- 1997年10月
- 代表者
- 代表取締役社長 長沢 一男
- 決算期
- 8月
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3815