【決算レポート】BOI、第3四半期(4~6月)は売上高32%増に 「恋庭」の売上高が「半年で2倍」ペースで成長中 9月に新作『メメントモリ』をリリースへ

柴田正之 編集部記者
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バンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>の2022年9月期の第3四半期(4~6月)の連結決算は、「恋庭」の売上高が「半年で2倍」ペースで成長していることもあり、増収となった。

ただし、9月にリリース予定の新作『メメントモリ』のリリース前の一時広告宣伝費を5200万円計上したこともあり、赤字幅は前年同期と同水準にとどまった。

売上高5億9700万円(前年同期比32.3%増)
営業損益2億7900万円の赤字(前年同期2億9500万円の赤字)
経常損益2億8200万円の赤字(同2億9600万円の赤字)
最終損益1億9200万円の赤字(同2億3100万円の赤字)

ゲームサービスは、中国本土関連の一時売上8900万円を計上した第2四半期と比べると減収となったものの、減収トレンドに歯止めがかかりつつある状況だ。続く第4四半期は新作『メメントモリ』のリリースで、これが上向きに変化してくることが期待される。

一方、「恋庭」については、四半期ベースで過去最高の売上高を記録した第2四半期をさらに大きく上回る形となった。その売上高は前年同期と比較すると約5倍に拡大している。

また、昨年12月に導入したサブスクプランの契約者数は、第2四半期末比で95%の増加と急増しており、ストック型の売上として継続的に積み上がっていくことが期待される。

新作パイプラインは、『メメントモリ』の9月リリースが決定したほか、2017年より開発中の新作大型RPGの開発が進められている。

また、メタバースプロジェクトが試作段階にあるほか、子会社による新規サービスの本開発が進行中だ。

なお、2022年9月期通期の連結業績予想については、同社グループが属する業界の変化が激しいこと、また機動的な投資判断を実施することから、現時点で適正かつ合理的な業績予想の算定が困難であり、具体的な予想値は非開示としている。

ただし、『メメントモリ』のリリースと「恋庭」の拡大に伴い、通期で連結営業利益を計上することを見込んでいるとしている。

株式会社バンク・オブ・イノベーション(BOI)
http://www.boi.jp/

会社情報

会社名
株式会社バンク・オブ・イノベーション(BOI)
設立
2006年1月
代表者
代表取締役社長 樋口 智裕
決算期
9月
直近業績
売上高213億3300万円、営業利益49億円、経常利益49億2000万円、最終利益32億9300万円(2023年9月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
4393
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