【決算レポート】東京通信、第3四半期(7~9月)は増収ながら赤字計上に…新ジャンルのゲームのプロモと旧オフィス退去の償却負担で ハイカジは『draw flights』がヒット作に
東京通信<7359>の2022年12月期の第3四半期(7~9月)の連結決算は、各セグメントとも前年同期比で増収を達成したものの、新規ジャンルのゲームへのプロモーションと、旧オフィス退去にともなう償却負担増により、販管費が増加したことで赤字計上となった。
売上高12億2800万円(前年同期比7.2%増)
営業損益6200万円の赤字(前年同期8800万円の黒字)
経常損益5700万円の赤字(前年同期8300万円の黒字)
最終損益8000万円の赤字(前年同期4800万円の黒字)
※売上高の前年同期比較は「収益認識に関する会計基準」等の適用に伴い、参考値となる。
インターネットメディア事業は、昨年度の大ヒットタイトル『Save them all』の収益減少の影響があるものの、精力的にハイパーカジュアルゲームアプリの開発投資に注力した。期中は『Order please!』や『Dream Tattoo』といった新規タイトルの運用を開始したが、その中でも『draw flights』がApp Store(無料ゲーム)ランキングにて1位を獲得するなどヒットした。
また、IP(知的財産)を活用したゲームコンテンツ『謎解き!見える子ちゃん』の配信も開始した。
プラットフォーム事業は、電話占い「カリス」が堅調に推移したほか、精力的に複数の新規サービス開発を継続したことで、四半期ベースで過去最高の売上高を記録した。
ヘルステックアプリ 「OWN.App」は高い継続率で課金ユーザーが順調に増加した。さらに物販EC領域の開拓に向け、プロテインやサプリメント、トレーニンググッズやウェアを取り扱う「OWN.Shop」の立ち上げも実施する。物販EC領域や健康経営領域を開拓し、ヘルスケアにおける包括的なサービス提供を目指すとしている。
インターネット広告事業は、SEO事業などの新規商材の貢献もあり増収したものの、コスト増により減益となった。
その他(新規事業)については、投資先のオーバース社のアイドル×メタバースで総合プロデューサーに秋元康氏が就任するなど、その事業展開が進捗した。
また、AMIZA <街づくり>プラットフォーム構築プロジェクトの開発も順調に進んでいる。
なお、2022年12月期通期の連結業績予想については、5月31日に発表した修正予想から変更なく、以下のとおり。
売上高53億円(前年同期59億円)
営業利益1000万円(前年同期比97.9%減)
経常利益1000万円(同97.6%減)
最終損益1億4000万円の赤字(前年同期2億3000万円の黒字)
会社情報
- 会社名
- 株式会社東京通信グループ
- 設立
- 2015年5月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 古屋 佑樹
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高62億1900万円、営業損益1億3300万円の赤字、経常利益3億5700万円、最終損益2億400万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 7359