IGポート、23年5月期の営業益を4.25億円から7.95億円に大幅増額 電子書籍と版権売上が想定上回る 11月中間決算は営業益8.9%減の4.76億円で着地

IGポート<3791>は、本日(1月13日)、11月中間期の決算発表を行うとともに、2023年5月期の連結業績予想の上方修正を行った。

 

 

業績予想を上方修正 電子書籍と版権事業の売上が想定上回る

同社は、2023年5月通期の業績予想を上昇修正し、売上高109億7400万円(前回予想116億1300万円)、営業利益7億9500万円(同4億2500万円)、経常利益7億6600万円(同4億7900万円)、最終利益5億0200万円(同3億5600万円)、EPS106.63円(同75.63円)とした。

・売上高:109億7400万円(前回予想116億1300万円)
・営業利益:7億9500万円(同4億2500万円)
・経常利益:7億6600万円(同4億7900万円)
・最終利益:5億0200万円(同3億5600万円)
・EPS:106.63円(同75.63円)

従来予想からの修正率は、売上高5.5%減、営業利益87.0%増、経常利益59.9%増、最終利益41.0%増となっている。

・売上高:5.5%減
・営業利益:87.0%増
・経常利益:59.9%増
・最終利益:41.0%増

同社では、売上高は、若干計画を下回るものの、利益面では、出版事業における電子書籍の売上や版権事業の売上が増加し、予想を上回る見込みになった、としている。

 

11月中間決算は増収・営業減益

同時に発表した第2四半期累計(22年6月~22年11月)の連結決算は、売上高56億2200万円(前年同期比0.6%増)、営業利益4億7600万円(同8.9%減)、経常利益5億1300万円(同0.3%増)、最終利益3億8200万円(同9.0%増)だった。

・売上高:56億2200万円(同0.6%増)
・営業利益:4億7600万円(同8.9%減)
・経常利益:5億1300万円(同0.3%増)
・最終利益:3億8200万円(同9.0%増)

 

セグメントの状況 アニメ制作は黒字転換

① 映像制作事業
売上高は31億6500万円(同14.7%増)、営業利益は5300万円(同8100万円の営業損失)となった。テレビアニメ「SPY × FAMILY」等、劇場アニメ「蒼穹のファフナー BEHIND THE LINE」、その他CM用・遊技機用のアニメを納品した。一部の作品については、制作期間の長期化や外部クリエーターへの支払額の高騰等により、制作赤字となっている。

② 出版事業
売上高は14億3900万円(同6.1%増)、営業利益は3億0700万円(同16.2%減)となった。月刊誌「コミックガーデン」、コミックス「魔法使いの嫁18巻」「リィンカーネーションの花弁16巻」「魔道具師ダリヤはうつむかない ~Dahliya Wilts No More~5巻」等、定期月刊誌6点、並びに新刊コミックス・書籍54点を刊行した。

また、既刊コミックスの「リィンカーネーションの花弁」「魔道具師ダリヤはうつむかない ~Dahliya WiltsNo More~」は、特に販売好調であった。電子書籍売上は昨年までと比べ成長率は鈍化したが、前年対比14.0%増で推移しており、相対的に減少している書店流通向けの売上高をカバーしている。

③ 版権事業
売上高は8億5400万円(同37.1%減)、営業利益は1億6800万円(同49.0%減)となった。

版権事業では、「SPY × FAMILY」「進撃の巨人」「銀河英雄伝説 Die Neue These」「攻殻機動隊」「ハイキュー!!」等のシリーズタイトルを中心に、二次利用による収益分配を計上した。

「SPY × FAMILY」は国内外で配信・ライセンス収入の売上が好調に推移しているが、大型出資案件の収入が落ち着いたため売上高は減少した。また、映像マスター及びコンテンツ資産の減価償却費も、前年同期と比較して減少した。

④ その他事業
その他事業では、雑誌のイラスト描きやキャラクターの商品販売、スマートフォン向けアプリ等により、売上高は1億6400万円(同44.2%増)、営業利益は800万円(同4200万円の営業損失)となった。

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