gumi<3903>は、本日(3月10日)、2023年4月期 第3四半期累計(22年5月~23年1月)の連結決算を発表し、売上高123億1400万円(前年同期比12.9%減)、営業利益5億0100万円(前年同期は19億2100万円の損失)、経常利益1800万円(同31億7800万円の損失)、最終利益2億2200万円(同51億2900万円の損失)だった。10月中間決算で経常と最終損失を計上していたが、今回、いずれも黒字に転換した。
・売上高:123億1400万円(同12.9%減)
・営業利益:5億0100万円(同19億2100万円の損失)
・経常利益:1800万円(同31億7800万円の損失)
・最終利益:2億2200万円(同51億2900万円の損失)
営業黒字に転換したが、既存モバイルゲームに関連する人件費と外注費の適正化による費用低減や、受託開発の強化などでモバイルオンラインゲーム事業の採算が改善した。メタバース事業については赤字となったが、先行投資を行ったため。
また、経常利益については、営業黒字転換に加えて、前年同期に計上された持分法による投資損失6億0100万円が計上されなかったこと、暗号資産評価損6億0900万円から4億1100万円に減少したことによる。
さらに前年同期に計上された減損損失19億0600万円がなかったことで最終利益も黒字となった。
事業セグメント別の状況は以下のとおり。
■モバイルオンラインゲーム事業
売上高は119億9400万円(同14.2%減)、営業利益は7億1600万円(同19億4200万円の営業損失)となった。
売上高に関しては、前の期に配信を開始した複数タイトルの売上寄与があったものの、その他主力タイトルにおいて配信期間の経過により売上が減少したことに伴い、減収となった。
営業利益については、開発・運用体制の適正化による人件費及び外注費の減少に加え、複数の受託タイトルを開発ポートフォリオに組み入れるといった取り組みが奏功し、黒字転換に成功した。
■メタバース事業
売上高は3億1900万円(同116.5%増)、営業損失は2億1500万円(同2000万円の営業利益)となった。
メタバース事業に関しては、当該事業を取り巻く法令及び行政の対応等を踏まえつつ、特にブロックチェーンゲーム領域において、コンテンツ開発、ファンド出資、ノード運営への取り組みを強化し、早期の収益化を目指している。
複数の有力チェーンにおけるノード運営及びブロックチェーンコンテンツの開発・提供にかかる売上寄与により増収となったものの、営業利益に関しては、将来の収益基盤の構築を図るべくブロックチェーンゲーム開発への投資を強化したことなどが響いた。
会社情報
- 会社名
- 株式会社gumi
- 設立
- 2007年6月
- 代表者
- 川本 寛之
- 決算期
- 4月
- 直近業績
- 売上高120億6600万、営業損益50億4000万円の赤字、経常損益45億1400万円の赤字、最終損益59億3400万円の赤字(2024年4月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3903