DeNA、「IRIAM」89億円の減損も成長性に対する評価は変わらない 健全なコミュニティ育成を優先、マネタイズは想定より遅くなる見通し 来期後半に黒字化の目処も
ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>の岡村信悟社長は、この日(2月7日)、第3四半期の決算説明会において、「IRIAM(イリアム)」ののれんの減損損失89億1200万円を計上したものの、「Pococha」での成功体験からライブストリーミングや「IRIAM」の高い成長性に対する見方は変わっていないと引き続き注力する考えを示した。事業への評価を変えたということではなく、事業展開にあたっての「時間軸を見直した」ことが背景にあるそうだ。
IRIAM買収後、より多くのユーザーに楽しんでもらうために試行錯誤していく中、買収時に考えていたときよりも丁寧に運営していく必要があると認識したという。とりわけ収益化については、早い段階で導入するよりもユーザーコミュニティを健全に醸成したあとにやっていくと判断したという。
足元では、「IRIAM」のDAU(日次アクティブユーザー数)が過去最高を更新するなど、コミュニティ育成が順調に進捗しており、今後は規律を持った投資を行っていく考えだ。気になる黒字化の目処については、2025年3月期の後半以降から立ってくるのでは、との見方を示した。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
- 設立
- 1999年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2432