KLabの決算説明資料より…カジュアルゲームをけん引する子会社グローバルギアは12本の新作をリリース ハイブリッドカジュアルゲームは3本が進行中、2本がPJ化見通しに

柴田正之 編集部記者
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KLab<3656>は、2月8日に2023年12月期の連結決算を発表し、その決算説明資料を公開した。今回はその中から同社のカジュアルゲーム・ハイブリッドカジュアルゲームについての取り組みを取り上げたい。

同社は収益源の多様化への取り組みの1つとして、カジュアルゲームに子会社のグローバルギアを中心として取り組んできた。グローバルギアは、2023年には12本の新作タイトルをリリースしており、子会社化した2021年と比較して、売上高は約1.8倍、営業利益は約2倍に成長している。

また、KLabの長期目線での運営ノウハウとIP獲得力を、グローバルギアのカジュアルゲーム全般に関する知見を掛け合わせた新たなカジュアルゲームの開発も進めているほか、注力分野としてハイブリッドカジュアルゲーム(運営型カジュアルゲーム)領域においても積極的に事業を進めている。

ハイブリッドカジュアルゲームは、先日公表されたポケットペア社とのプロジェクト含めて、開発から企画およびプロトタイプフェーズまで複数件のタイトルが進行する中で、リリース確度の高いタイトルもでてきているという。

前四半期時点(2023年9月末)では、プロジェクト化見通しのタイトルが3本だったパイプラインは、3本が進行中、2本がプロジェクト化見通しと本数が増加し、開発の進捗状況も大きく進んでいる。

開発進行中の案件は同社が手掛けるオリジナルタイトルが2本と、グローバルギアが手掛けるサンリオ<8136>のシナモロールのIPを用いたタイトルが1本となっている。

なお、前述のポケットペア社とのプロジェクトは、「ユーザーテストをクリアして、作り込みの段階にある」としている。

KLab株式会社
http://www.klab.com/jp/

会社情報

会社名
KLab株式会社
設立
2000年8月
代表者
代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
決算期
12月
直近業績
売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3656
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