GENDA<9166>は、この日(6月27日)、酒類の輸入卸及び国内での販売事業を運営するシトラムの株式を追加取得すると発表した。すでに20%を取得しているが、追加で120株を下限として取得する予定。シトラムの発行済株式は150株なので全株式の取得を目指している。シトラムの普通株式1株に対して、GENDA株式1万6583.75株を割当てる。新たに199万0050株を発行し充当する。
シトラムは、2016 年 12 月に設立され、酒類の輸入卸及び国内での販売を手掛けている。主な事業は、若者に人気のあるリキュール「クライナーファイグリング」の日本における正規販売代理事業。
「クライナーファイグリング」は、飲みやすいショット・パーティードリンクとして、飲食店やカラオケで若者や女性からの人気を確立し、「映える」お酒として、SNSでも認知を拡大している。また、自宅での飲酒需要の増加に伴い、大手酒販店をはじめとした小売販売も拡大している
さらに、アニメやキャラクター等の様々なコンテンツや音楽イベント等とのコラボレーションによる認知拡大も図っている。
今回の株式交付によって、グループの F&B 領域及びシトラム双方の事業規模拡大が期待できる、とした。具体的には、
① 飲食業界における成長領域であるスピリッツ・リキュール市場に同社グループが進出することへの足がかりとなること
② 小売店販売にも強いシトラムが同社グループに参画することは、同社グループの小売販売の強化につながること
③ ドラマ・アニメ等 IP とのコラボレーション実績の多いシトラム商品は、GENDA の定義するエンタメ・プラットフォームで展開する商品としての特徴を備えており、同社グループでの酒類販売を強化することで、お客様へ提供できるエンタメ体験を拡大できること
④ シトラムと GENDA グループのサプライチェーン機能を統一することで、同社グループの F&B 領域のサプライチェーンの最適化につながること
があげた。
なお、本件は 2021年3月1日に施行された改正会社法において導入された株式交付制度を活用したものとなるという。従来より株式交換という制度があるが、完全子会社にする必要が必ずしもないことなど違いがある。
会社情報
- 会社名
- 株式会社GENDA
- 設立
- 2018年5月
- 代表者
- 代表取締役会長 片岡 尚/代表取締役社長 申 真衣
- 決算期
- 1月
- 直近業績
- 売上高556億9700万円、営業利益53億7000万円、経常利益52億1600万円、最終利益41億7800万円(2024年1月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 9166