エイチーム、2Q(8~1月)決算は暗号資産評価益計上で経常益が7億7500万円の黒字に エンターテインメント事業は協業案件の比率上昇で黒字化

  • エイチーム<3662>は、3月14日、2025年7月期の第2四半期累計(8~1月)の連結決算を発表、デジタルマーケティング事業の金融メディア事業が外部環境の変化により減収となったことで、全体業績でも減収となった。

    また、連結子会社Paddleにおいて、販売促進引当金繰入額4億3200万円を営業外損失として計上したものの、営業増益を確保した。

    なお、同子会社が暗号資産評価益5億4700万円を営業外収益として計上しており、経常利益と最終利益は大幅な黒字転換となっている。

    売上高115億400万円(前年同期比3.1%減)
    営業利益9200万円(前年同期1億8500万円の赤字)
    経常利益7億7500万円(同1億3300万円の赤字)
    最終利益5億5900万円(同1億9300万円の赤字)

    各セグメント別の状況は以下のとおり。

    ①メディア・ソリューション 売上高83億4400万円(前年同期比2.4%減)、セグメント利益2億4900万円(同20.0%減)
    M&Aにより取得した企業の売上高が計上されたことに加え、自動車関連事業が前年同月比で増収となり好調に推移したものの、金融メディア事業において大手クライアントの予算縮小および競合の広告出稿強化に起因する利用件数の減少による減収が生じた。セグメント利益については、前述のとおり金融メディア事業における減収による減益に加え、暗号資産に関わる販売促進引当金繰入額を計上したことにより費用が増加し、前年同月の黒字から赤字に転じた。

    ②D2C 売上高11億1000万円(同3.6%減)、セグメント利益7700万円(前年同期9300万円の赤字)
    売上高は、D2C全体で利益確保を優先した事業運営方針に則り、広告投資を抑制したことにより新規顧客数が減少したため、前年同月比および前年同期比で減収となった。セグメント利益は、前述のとおり利益確保を優先した事業運営方針に則り運営効率化を図ったため、大幅に増益し、前年同月および前年同期間の赤字から黒字に転じた。

    ③エンターテインメント 売上高20億8400万円(同5.8%減)、セグメント利益2億5000万円(前年同期5100万円の赤字)
    売上高は、ゲームアプリ全体で引き続き減収傾向であり、前年同月比および前年同期比で減収となった。セグメント利益は、第1四半期期間に続き既存タイトルの効率的な運用やコスト抑制の実施に加え、協業案件の比率が増加したため、前年同月比で増益となり、前年同期の赤字から黒字に転じた。

  • ■通期業績予想は据え置き

  • 2025年7月期通期の連結業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。

    売上高250億円 (前期比4.5%増)
    営業利益10億円(同77.8%増)
    経常利益10億円(同64.2%増)
    最終利益5億6000万円(同41.3%減)

※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。

株式会社エイチーム
https://www.a-tm.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社エイチーム
設立
2000年2月
代表者
代表取締役社長 林 高生
決算期
7月
直近業績
売上高239億1700万円、営業利益5億6200万円、経常利益6億900万円、最終利益9億5300万円(2024年7月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3662
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