ツェナワークスは、この日(4月25日)、イグニス・イメージワークス(現 シリコンスタジオ)との訴訟に関し、両社間で和解が成立し、すべての訴訟が終結したことを明らかにした。
本件は、ツェナワークスがイグニス社に対して業務委託したスマートフォン向けゲームのアセット制作業務に関し、成果物内容および報酬に関する認識の相違があったことを背景に、2022年1月、イグニス社より2億2000万円(消費税込)の支払いを求めて提訴したものとなる。これに対してツェナワークスも反訴していた。
ツェナワークスは、イグニス社の請求は根拠を欠くものであると主張するとともに、むしろ同社に対する債務不履行や損害の発生があったことを、資料および証拠に基づき詳細に主張・立証してきたという。
今回、裁判所より、双方の主張を踏まえた一括的かつ終局的な解決を目的とした和解案が提示され、最終的に以下の内容で合意に至ったという。
・ツェナワークスがイグニス社に対し、解決金2500万円を支払う。イグニス社はツェナワークスに対するその余の請求を放棄する。
この和解案について、同社の主張・立証が評価したものと考えてこれを受け入れ、また、裁判の長期化によるコストや事業への影響を総合的に考慮し、経営判断として早期の合理的な解決を図ることが望ましいと判断し、和解に応じることとしたという。和解は2025年4月4日付で成立し、同社は同日中に解決金の支払いを完了しているとのこと。
本件を通じて、業務委託契約における内容確認や履行管理の重要性を改めて認識している。今後は、契約内容の明確化と合意形成の徹底を図るとともに、引き続き誠実な事業運営に努めていきたい、としている。
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会社情報
- 会社名
- シリコンスタジオ株式会社
- 設立
- 2000年1月
- 代表者
- 代表取締役社長 梶谷 眞一郎
- 決算期
- 11月
- 直近業績
- 売上高44億1400万円、営業利益1億4300万円、経常利益1億2300万円、最終利益8700万円(2024年11月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3907
会社情報
- 会社名
- イグニス・イメージワークス