日本一ソフト、25年3月期決算は新作とリピート苦戦し営業損失2億7400万円と赤字転落も『ファントム・ブレイブ』好調で想定上回る着地に
日本一ソフトウェア<3851>は、5月9日、2025年3月期の連結決算を発表し、売上高52億9900万円(前の期比0.8%減)、営業損失2億7400万円(前の期は4億0100万円の利益計上)、経常損失7500万円(同8億4200万円の利益計上)、最終損失1億5700万円(同5億9300万円の利益計上)だった。
新作タイトル及び過去作のリピート販売で苦戦し赤字転落となったものの、今年2月に公表した業績予想の売上高51億9700万円、営業損失5億1500万円、経常損失2億4800万円、最終損失3億1700万円を上回る着地となった(関連記事)。同社では、『ファントム・ブレイブ 幽霊船団と消えた英雄』が国内外で好調だったことが上振れの要因になったと説明している。
業績推移は以下のとおり。2013年3月期以来の赤字決算となった。
セグメント別の業績は以下のとおり。
■エンターテインメント事業
売上高52億0200万円(同1.0%減)、営業利益2億0700万円(同77.7%減)となった。
パッケージタイトルとして、国内では『魔界戦記ディスガイア7これまでの全部入りはじめました。』、『マール王国の人形姫25th ANNIVERSARY COLLECTION』、『ファントム・ブレイブ 幽霊船団と消えた英雄』、『クラシックダンジョンX3』の4タイトルを発売した。『ファントム・ブレイブ 幽霊船団と消えた英雄』は、同社グループ初の国内・海外同時発売を実施した。
その他、PlayStation Network、ニンテンドーeショップ、Steam等を通じたゲームソフト及びダウンロードコンテンツの配信や、北米・欧州・アジア地域に向けた国内で発売したタイトルのローカライズ及び販売を行った。加えて、新規タイトルの開発及び関連商品のライセンスアウト、カードゲームショップ「プリニークラブ」の運営も引き続き行ってきた。
■学生寮・その他事業
売上高9700万円(同13.9%増)、営業損失3400万円(前の期は営業損失3200万円)となった。学生支援を目的として岐阜県内の大学学生寮3件の運営を行ってきた。
■2026年3月期の見通し
2026年3月期の業績は、売上高49億4700万円(同6.6%減)、営業利益1億9200万円(前期は2億7400万円の損失計上)、経常利益3億2500万円(同7500万円の損失計上)、最終利益1億8800万円(同1億5700万円の損失計上)、EPS37.17円を見込む。株価収益率は21.4倍となる。
・売上高:49億4700万円(同6.6%減)
・営業利益:1億9200万円(同2億7400万円の損失計上)
・経常利益:3億2500万円(同7500万円の損失計上)
・最終利益:1億8800万円(同1億5700万円の損失計上)
・EPS:37.17円
会社情報
- 会社名
- 株式会社日本一ソフトウェア
- 設立
- 1993年7月
- 代表者
- 代表取締役社長 猿橋 健蔵
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高53億3900万円、営業利益4億100万円、経常利益8億4200万円、最終利益5億9300万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3851