エイチームHD、第3四半期のゲーム事業のセグメント利益3億4000万円と黒字転換 既存アプリ効率化と協業案件重視への戦略転換が奏功

 

エイチームホールディングス<3662>は、この日(6月6日)、2025年7月期 第3四半期決算で、ゲームを中心とするエンターテインメント事業について、売上高30億5900万円(前年同期比5.3%減)、セグメント利益3億4000万円(前年同期は1億2000万円の損失)と黒字転換したことを明らかにした。四半期ベースでは4四半期連続の黒字達成となった。エンターテインメント事業は、主に子会社のエイチームエンターテインメントが事業を担っている。

 

同社では、ゲームアプリ全体で引き続き減収傾向となったものの、既存タイトルの効率的な運用やコスト抑制の実施に加え、他社との協業案件の比率が増加し、黒字転換を達成した、としている。他社協業比率は前年同期は9.1%だったが、この四半期では19.4%に伸びた。

 

同社は、これまで自社タイトルを中心に事業展開を行ってきたが、協業案件を増やしていく方針に事業構造転換、戦略転換を図った。リターンこそ限られるものの、事業リスクを低減し、安定的な黒字運営が可能になったという。今後の数年間は新規協業案件リリースに向けた準備期間となる。

 

これを可能にしたのが同社の強みである企画力、技術力(高度なリアルタイム通信を支えるインフラ技術)に加え、IP提携基盤、グローバル展開力(全世界で展開・10言語対応の実績)だという。実績と強みを活かし、大手企業や有名IPを使った協業が可能になったそうだ。

 

株式会社エイチームホールディングス
https://www.a-tm.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社エイチームホールディングス
設立
2000年2月
代表者
代表取締役社長 林 高生
決算期
7月
直近業績
売上高239億1700万円、営業利益8億4500万円、経常利益15億8500万円、最終利益10億3600万円(2025年7月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3662
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