Link-Uグループ<4446>は、12月12日、2026年7月期 第1四半期の連結決算(IFRS)を発表し、売上収益10億8900万円(前年同期比14.9%減)、営業損失4300万円(前年同期は1億2700万円の利益計上)、税引前損失4400万円(同1億2500万円の利益計上)、最終損失3800万円(同2400万円の利益計上)だった。
・売上収益:10億8900万円(同14.9%減)
・営業損失:4300万円(同1億2700万円の利益計上)
・税引前損失:4400万円(同1億2500万円の利益計上)
・最終損失:3800万円(同2400万円の利益計上)
同社では、売上収益や各段階利益が前年同期を下回ったものの、中長期的な成長を見据えた事業基盤の強化とグローバル展開を加速させた、としている。成長に向けた経営基盤強化のための先行投資を実行したため、減収・損失計上となった。この期間を戦略的基盤を構築する期間と捉え、中長期的な成長へとつなげていく方針だ。
マンガサービス事業では、厳しい国内市場で収益維持に努める一方、成長の軸足を海外市場へシフトした。この海外展開の重要施策として、世界最大規模のアニメブランドであるCrunchyrollと業務提携し、海外向けマンガサービス『Crunchyroll Manga』をアメリカおよびカナダで提供開始した。これは、国内基盤を活用し海外流通網を通じてIPコンテンツのグローバルな循環を実現し、将来の成長につなげる取り組みである。
制作事業は堅調に推移した。開発売上は、顧客のDXを支えるパートナーとして引き続き大型案件を受注した。さらに、収益性と競争優位性を飛躍的に高めるため、AI技術の導入を推進し、子会社にCAIO(Chief AI Officer)を新設するなど技術経営体制を刷新した。エンジニアの役割を「AIへの的確な指示とマネジメント」へと変革し、AI駆動型の開発体制への移行を進めている。コンテンツ売上についても、自社および外部IPコンテンツの新たな海外プラットフォームへの提供を拡大しており、今後の海外市場の成長を背景に大きな収益の柱となる見込み。
一方、マーケティング事業は、重要顧客との取引縮小の影響が継続し、業績を大きく下押しした。これは、同グループがグローバル展開などの将来の成長領域にリソースを優先的に投下したことが影響しているとのこと。
■2026年7月期の見通し
2026年7月期の業績は、売上収益60億円(前期比24.1%増)、営業利益6億円(同72.3%増)、税引前利益5億7900万円(同75.3%増)、最終利益3億0800万円(同98.7%増)、EPS21.73円を見込む。株価収益率は46.7倍となる。
・売上収益:60億円(同24.1%増)
・営業利益:6億円(同72.3%増)
・税引前利益:5億7900万円(同75.3%増)
・最終利益:3億0800万円(同98.7%増)
・EPS:21.73円
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