【Aiming決算説明会】第4四半期は『DQタクト』反動減と決算賞与で減収減益 「大ヒット作品と構造改革でしっかりとした業績が出せるようになった」(椎葉社長)
Aiming<3911>の第4四半期(2020年10月~12月)の決算は、売上高が前四半期比35.6%減の37億0900万円、営業利益が同71.0%減の4億1700万円だった。前四半期比で減収減益となったものの、2四半期連続で黒字を達成した。ただ、第4四半期は当初の業績予想に比べて、売上高は2億7400万円、営業利益は1億1700万円上回る着地となった。
・売上高:37億0900万円(同35.6%減)
・営業利益:4億1700万円(同71.0%減)
・経常利益:4億1100万円(同71.2%減)
・最終利益:6億3200万円(同49.7%減)
『ドラゴンクエストタクト』は引き続き黒字の原動力となったが、好調すぎた前四半期の反動があったとのこと。「サービス開始時のボーナス期間がなくなった」(椎葉忠志社長)。IPを使ったゲームについては、リリース時の数字が最も良く、その後、数字が落ちていく傾向にあり、今回の低下も予測した範囲の推移だったという。
営業利益については、減収の影響に加えて、新しい案件の進捗に伴う人件費の増加、3億円規模の決算賞与などを計上したことが影響した。決算賞与については、前回の決算説明会ですでに趣旨を説明している(関連記事)。
続く第1四半期(2021年1~3月)の業績は、売上高が前四半期比で10.0%減の33億3900万円、営業利益が同2.1%減の4億0800万を見込む。前四半期にあった受託売上がなくなることや、営業日の関係で既存タイトルの減収を見込んでいるとのこと。
・売上高:33億3900万円(同10.0%減)
・営業利益:4億0800万円(同2.1%減)
・経常利益:3億6200万円(同12.0%減)
・最終利益:3億4500万円(同45.4%減)
また決算賞与の影響がなくなるものの、オフィスを1フロア減らすことに伴って発生する違約金などの費用、受託案件で納品前に先行して発生する費用などが発生するため、減収の影響も相まって増益にはならない想定となっている。ただ、オフィスの減床については通期でポジティブな影響が出てくる見通し。
なお、最終利益が大きく減る見通しだが、これは前四半期に計上した繰延税金資産計上がこの四半期には計上されなくなるため。
椎葉社長は「『ドラゴンクエストタクト』がなくても黒字にできる体制を目指していたところ、大ヒットしたことでしっかりとした業績をあげることができた。2021年12月期は通期で寄与するので良い結果になるようにしたい」と述べた。
会社情報
- 会社名
- 株式会社Aiming
- 設立
- 2011年5月
- 代表者
- 代表取締役社長 椎葉 忠志
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高181億9900万円、営業損益13億900万円の赤字、経常損益11億円の赤字、最終損益22億2700万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3911