【決算レポート】Aiming、第4四半期は『DQタクト』周年の反動減も6四半期連続の黒字達成 新作パイプラインに関する椎葉社長のコメントも

木村英彦 編集長
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Aiming<3911>の2021年12月期の第4四半期の業績は、売上高28億6400万円(前四半期比8%減)、営業利益2億3400万円(同22.4%減)、経常利益2億3600万円(同21.4%減)、最終利益1億3400万円(同49.9%減)と減収減益での着地となった。主力の『ドラゴンクエストタクト』では前四半期に行った1周年イベントを行ったが、その反動があったことが主な要因だ。減収減益になったとはいえ、これで6四半期連続の黒字を達成した。

・売上高:28億6400万円(同8.0%減)
・営業利益:2億3400万円(同22.4%減)
・経常利益:2億3600万円(同21.4%減)
・最終利益:1億3400万円(同49.9%減)

売上を見ると、前四半期で『ドラゴンクエストタクト』の1周年イベントを行っていたが、その反動として3億9600万円減ったという。他方、オンラインゲームの制作受託で分割検収が完了したことで1億4700万円の増収になった。トータルとしては2億4900万円の減収だった。

▲各タイトルの状況。新たに『実況パワフルサッカー』の受託を行っていることを明かした。「いままでタイトルを公表してこなかったタイトル。発注元であるコナミさんより、一緒にやっていくことを公表していくことになった。しっかりとした売上がある良作として続いている。私達としても継続してしっかりやっていきたい」(椎葉社長)

他方、費用面では、売上に連動するロイヤリティが1億6900万円やプラットフォーム手数料が1億1100万円減ったほか、周年後ということで広告宣伝費も1億8100万円抑制できたという。また決算賞与を支払ったため、人件費は一時的に増えた。

なお、2021年12月通期の業績は、売上高120億5400万円(前の期比1.3%増)、営業利益14億9000万円(同11.0%減)、経常利益14億4300万円(同12.7%減)、最終利益11億7000万円(同30.9%減)となり、前の期に続き黒字達成となった。

椎葉忠志社長は、黒字を継続するためオフィス減床を行なうとともに、組織体制も変更したことを明らかにした。以前は社長直下のフラットな組織で開発していたが、昨今の開発の大規模化やプロジェクトの採算管理を適性に行なうために事業部制を導入した。

パイプラインは以下のとおり。

 

■配信サービス
・『キャラスト 魔法学園』
配信日:未定、ジャンル:シューティング
椎葉社長「ハイパーカジュアルとまではいかないが、カジュアル寄りのゲームになる」

・『LiTMUS 株式会社(UUUM 子会社)との共同タイトル』
配信日:未定、ジャンル:未定、※2021年12月1日 お知らせを掲載
椎葉社長「LiTMUSとの案件は発表済みだが、同社が公開している画像とは異なるもの」

・『新作アニメ系 プロジェクト S』
配信日:未定、ジャンル:未定
椎葉社長「現在公開されているアニメではなく、今後公開される予定のアニメについてのゲーム。いわゆる上流から共同で作っていくタイトル」

・『アニメ系IP プロジェクト P』
配信日:未定、ジャンル:未定
椎葉社長「完全新作のアニメではないが、これから盛り上げていこうとしている作品のアニメ」

■制作/運営受託
・『タイトル未定(題材:『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』アニメーションシリーズ)』
発表:2021年2月10日、受託先:KLab株式会社
椎葉社長「開発を進めている」

・『新規ゲーム プロトタイプ開発』
発表:未定、受託先:公開未定
椎葉社長「ある有名プロデューサーの企画をゲーム化する。プロトタイプでは受託としているが、今後の経済条件は未定」