IGポート、第1四半期決算は営業益95%増の2.8億円と大幅増 アニメ制作や版権の採算改善 「SPY × FAMILY」や「アオアシ」など制作

IGポート<3791>は、本日(10月14日)、2023年5月期 第1四半期(22年6月~22年8月)の連結決算を発表し、売上高26億4900万円(前年同期比15.5%増)、営業利益2億7800万円(同95.2%増)、経常利益3億0100万円(同118.8%増)、最終利益2億5100万円(同90.7%増)と大幅増益を達成した。

・売上高:26億4900万円(同15.5%増)
・営業利益:2億7800万円(同95.2%増)
・経常利益:3億0100万円(同118.8%増)
・最終利益:2億5100万円(同90.7%増)

 

アニメ制作の採算が大きく改善したほか、版権事業も減価償却費が減った影響もあって利益が大きく改善したことが全体の増益につながった。セグメントごとの状況は以下のとおり。


① 映像制作事業

売上高は15億4400万円(同32.3%増)、営業利益は8800万円(同786.8%増)となった。テレビアニメ「SPY × FAMILY」「アオアシ」「おにぱん!」等、劇場アニメ「銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀」、その他遊技機、CM等のアニメーションを納品した。制作期間の長期化、CG制作費や外注費等が高騰しており、一部の作品については、制作赤字となっている。


② 出版事業

売上高は5億7700万円(同期比8.2%減)、営業利益は1億0200万円(同40.4%減)となった。月刊誌「コミックガーデン」、コミックス「リィンカーネーションの花弁16巻」「ふかふかダンジョン攻略記~俺の異世界転生冒険譚~8巻」等、定期月刊誌3点、並びに新刊コミックス・書籍18点を刊行した。また、既刊コミックスの「リィンカーネーションの花弁」「魔道具師ダリヤはうつむかない~Dahliya Wilts No More~」は、販売好調であったが、刊行スケジュール変更等の理由により、コミックス刊行点数が前年同期より少なくなったため、出版事業の売上は前年同期を下回る結果となった。

③ 版権事業
売上高は4億4200万円(同2.9%減)、減価償却費は前年同期と比べ少なくなり、営業利益は1億0900万円(同1,068.3%増)となった。「SPY × FAMILY」「王様ランキング」「銀河英雄伝説 Die Neue These」「アオアシ」「進撃の巨人」「攻殻機動隊」等のシリーズタイトルを中心に、二次利用による収益分配を計上した。

④ その他
その他の事業では、雑誌のイラストやキャラクターの商品化等により、売上高は8400万円(同106.7%増)、営業損失は33万7000円(前年同期は2600万円の営業損失)となった。


■2023年5月通期の業績見通し
2023年5月通期の業績は、売上高116億1300万円(前期比2.2%減)、営業利益4億2500万円(同25.8%減)、経常利益4億7900万円(同16.5%減)、最終利益3億5600万円(同-)、EPS75.63円を見込む。

・売上高:116億1300万円(同2.2%減)
・営業利益:4億2500万円(同25.8%減)
・経常利益:4億7900万円(同16.5%減)
・最終利益:3億5600万円(同-)
・EPS:75.63円

計画に対する進捗率は、売上高22.8%、営業利益65.4%、経常利益62.8%、最終利益70.5%となっている。

・売上高:22.8%
・営業利益:65.4%
・経常利益:62.8%
・最終利益:70.5%

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