【決算レポート】オルトプラス、第1四半期(10~12月)は不採算タイトルのクローズなど事業整理で売上規模が縮小 今後6タイトルのクローズを予定
オルトプラス<3672>の2023年9月期の第1四半期(10~12月)の連結決算は、不採算タイトルのクローズを含む事業整理を一挙に加速したことにより、売上規模が縮小した。
また、オフィスの縮小移転など販管費の削減に注力したが、この四半期は資金調達に係る費用の一括計上などもあり、コスト全体としての削減は小幅なものにとどまった。
売上高10億8300万円(前年同期比27.9%減)
営業損益2億1100万円の赤字(同2億2800万円の赤字)
経常損益2億600万円の赤字(同1億9400万円の赤字)
最終損益2億1800万円の赤字(同1億9300万円の赤字)
ゲーム事業では、ブロックチェーンゲーム『Jリーグ トレーディングサッカー』(略称『トレサカ Jリーグ』)の正式版が1月26日より配信開始となった。なお、正式版のサービス開始に伴ない、賞金山分けイベントと招待キャンペーンを開始しているほか、多くのサッカーファンにリーチすべく大型プロモーションも予定しているという。
また、『Jリーグ エールトレカ』のβ版を2022年11月16日より配信開始した。こちらは、各クラブチームのプリセールを順次実施しており、実物のトレカのように長期的なコレクティブアイテムになるようなサービスを目指すとしている。
子会社OneSportsは、新作野球ゲームアプリ『プロ野球ネクストヒーローズ』を今春のリリースを目指して開発している。
一方で、同社が提供していた『モバサカ CHAMPIONS MANAGER』と 『モバサカ ULTIMATE FOOTBALL CLUB』の2タイトルが2023年2月末にて配信終了となる予定だ。
なお、2022年12月末時点での運営タイトル数は、前四半期末比で2タイトル減の7タイトル(自社パブリッシング4タイトル、運営受託3タイトル)となっている。
収益性の回復が見込めないと判断したタイトルについては、サービスの早期終了を進めており、今後6タイトルをクローズする予定だという。
ゲーム支援事業は、子会社のSTANDに事業を集約し、継続的成長を目指している。その中で人材マッチング事業は堅調に拡大し、年間で関与する案件が3000件を突破した。
また、NHN JAPANが保有していたオルトプラス株式のNHN テコラスへの異動を契機として、新たな市場機会を捉え、セキュリティモニタリングによる情報漏えいや不正アクセスの防止、アプリケーションへのチート・不正行為対策によるエンドユーザーのゲーム体験の向上などに関する新たな協業の検討を推進している。
なお、2023年9月期の業績見通しは非開示。開発タイトルのリリースが予定通りに進まない可能性やリリース後の課金収入の予測が極めて困難であること、運営受託の獲得や受託開発の進捗状況などによりグループの業績が短期間で大きく変動する可能性があり、将来的な業績予測を合理的に算出することが困難となっているため、としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社オルトプラス
- 設立
- 2010年5月
- 代表者
- 代表取締役CEO 石井 武
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高35億1600万円、営業損益4億5200万円の赤字、経常損益4億1600万円の赤字、最終損益4億5200万円の赤字(2024年9月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3672