【決算カレンダー】4～6月の決算発表シーズンが来週よりスタート　『サクライグノラムス』の終了を経て復調目指すマーベラス　事業譲受を直近発表のオルトプラスとマイネットにも関心

ゲーム関連企業の2023年4～6月の決算発表シーズンが来週よりスタートする。今回は6月本決算ということで、本決算発表を予定しているのは、グリー<3632>とボルテージ<3639>、ブシロード<7803>となっている。

序盤戦となる7月中は、26日に発表を予定しているサイバーエージェント<4751>とカプコン<9697>や、27日のドリコム<3793>、28日の東映アニメ<4816>、31日のコーエーテクモHD<3635>とマーベラス<7844>などとなっており、比較的分散した日程となっている。一方、8月に入ると第1週の3日に最初の発表集中日を迎え、翌週8日、9日、10日と発表の山場を迎える格好だ。なお、3週目の14日が最後の集中日となり、お盆を前にほぼ全発表を終えるカレンダーとなっている。

『メメントモリ』の貢献で前年同期比での業績変化率が大きそうなバンク・オブ・イノベーション（BOI）<4393>は引き続き注目されるが、変化率という点ではマーベラス<7844>が四半期ベース（QonQ）でどこまで回復しているのかも関心が募る。マーベラスは前四半期においては、2月にリリースした『サクライグノラムス』が想定を下回る売上で運営赤字となったことに加えて、ゲーム資産残高の一括償却費用を計上したことが響き、デジタルコンテンツ事業が大幅な営業赤字計上となった。ただ、『サクライグノラムス』は、早期のサービス終了となり、ある意味“正常化”に向かうべき今期のスタートを占う第1四半期決算の動向をまずは注視したい。

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直近の適時開示もあって注目したいのがオルトプラス<3672>とマイネット<3928>だ。両社は、オルトプラスの子会社OneSportsの国内スポーツゲーム事業などを新設分割し、マイネットがこの新設会社を買収する形で、国内スポーツゲーム事業の譲受が行われることとなった。

オルトプラス側は注力分野の開発受託・運営受託への経営資源の集中、マイネット側はこれまで開発運営をしてきたファンタジースポーツを中心としたスポーツコンテンツ事業の加速および競争力強化とそれぞれの狙いが一致した格好だが、この譲受を織り込んだ今後の事業展開や展望がある程度明示されるのかどうか気になるところだ。

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