マーベラス、24年3月期通期業績予想を修正 AM事業好調や音楽映像事業の回復などで売上高は上ブレ コンシューマ新作3タイトルの苦戦で利益は下ブレ

  • マーベラス<7844>は、1月31日、2024年3月期通期の連結業績予想の修正を発表、アミューズメント事業の好調や音楽映像事業の回復などにより、売上高は従来予想を上回る見込みとなった。

    一方、各利益項目については、コンシューマゲーム新作3タイトルの苦戦の影響が大きく、当初想定していた予想を下回る見込みとなった。

    売上高270億円→285億円(増減率5.6%増)
    営業利益35億円→20億円(同42.9%減)
    経常利益36億円→24億円(同33.3%減)
    最終利益25億2000万円→16億5000万円(同34.5%減)

    デジタルコンテンツ事業のコンシューマゲーム部門においては、人件費の高騰や、コンテンツのリッチ化により開発費が増大する中でも、新規オリジナルIPによるヒットタイトルを創出し競争力を獲得するために、「ワールドワイド展開強化」「海外シェア拡大」「開発の内製化」「優秀な人材確保」を中長期的な開発方針と掲げ、今期においても、全世界展開を前提とした完全新作のオリジナルタイトル『LOOP8』を6月より、『FREDERICA』を9月より発売したが当初の販売計画を下回る推移となった。また、11月より発売した今期の最注力タイトル『ファッションドリーマー』は、デジタルも含みワールドワイドで50万本に迫る売上となったが、当初計画からは大幅に下回る結果となった。

    アミューズメント事業において、主力のキッズアーケード筐体が国内外で非常に好調に推移し、過去最高のセグメント業績を更新する勢いであることや、音楽映像事業において舞台公演の売上がコロナ禍からの回復により増加基調であること、コンシューマゲームにおいても、前期に国内で発売した牧場物語シリーズの海外版『STORY OF SEASONS:A Wonderful Life』の販売が北米・欧州において好調に推移していることなどにより、売上高に関しては当初計画を上回る見込みとなったが、利益面では、上記のコンシューマゲーム新作3タイトルの影響が大きく、当初想定していた収益を十分に上げることができない見込みとなった。

株式会社マーベラス
https://www.marv.jp/

会社情報

会社名
株式会社マーベラス
設立
1997年6月
代表者
代表取締役社長 執行役員 兼 デジタルコンテンツ事業本部長 佐藤 澄宣
決算期
3月
直近業績
売上高253億4100万円、営業利益24億8800万円、経常利益29億3100万円、最終利益19億2500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7844
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