トーセ、1Q(9~11月)決算は売上高83%増、2億9600万円の営業黒字に転換 複数の開発プロジェクトが順調に進⾏…利益率も安定した推移に

  • トーセ<4728>は、1月9日、2025年8月期の第1四半期(9~11月)の連結決算を発表、ゲーム事業とその他事業の両⽅で複数の開発プロジェクトが順調に進⾏し、⼤幅な増収での着地となった。

    また、各プロジェクトの利益率が安定して推移していることで、⼤幅黒字転換を達成した。

    売上高17億1900万円(前年同期比83.5%増)
    営業利益2億9600万円(前年同期2億1200万円の赤字)
    経常利益2億9400万円(同2億600万円の赤字)
    最終利益2億1300万円(同1億3900万円の赤字)

    各セグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①ゲーム事業 売上高15億1400万円(前年同期比87.9%増)、営業利益2億6700万円(前年同期2億3400万円の赤字)
    家庭用ゲーム機・PC関連は、2023年8月期以前から継続して取り組んでいる複数の開発プロジェクトにおいて稼働がピークを迎えて推移しており、売上に大きく貢献した。それに加え、海外の大手ゲーム会社と大型開発プロジェクトを開始するなど、2024年8月期の後半から2025年8月期の初頭にかけて複数の新規プロジェクトも立ち上がっており、概ね滞りなく進行している。これらの結果、売上高は11億6500万円(前年同期比160.9%増)となった。前年同期には立ち上げ待ちや開始直後のプロジェクトが重なり、総じて稼働が低かったことから売上高が特に低調であったため、前年同期比での増収幅が大きくなっている。

    スマートフォン関連は、複数のスマートフォンゲームの運営に継続して従事しており、運営業務全体としては前年同期をやや上回る水準で推移した。一方でスマートフォンゲーム市場は競争が激しい状況が継続していることから、新規タイトルの開発については採算を慎重に検討して受注活動を行っているため、開発売上は前年同期に比べ減収となった。この結果、売上高は3億4400万円(同4.2%減)となった。

    セグメント利益については、大幅な増収による増益に加え、各開発プロジェクトが円滑に進行できており利益率も安定していることなどから、前年同期比で大幅な増益となった。

    ②その他事業 売上高2億400万円(同56.4%増)、営業利益2900万円(同30.2%増)
    SI事業では、2024年8月期の後半から進めている教育関連分野のコンテンツ開発を中心に、複数件の開発プロジェクトを進行した。家庭用カラオケ楽曲配信事業の収益は、引き続き高水準の状態で推移した。

    2025年8月期の初頭より、一般的なゲームソフトとは異なる、エンタテインメント系アプリの開発プロジェクトを新規に立ち上げた。第1四半期期間ではまだ収益への貢献は僅少だ、これまで同社グループが蓄積してきた技術や企画力を活かして、コンテンツの目的に沿った質の高い開発を目指し、また多方面からリスクを検証して取り組んでいる。

  • ■通期業績予想は変更なし

  • 2025年8月期通期の連結業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。

    売上高56億円(前期比21.3%増)
    営業利益2億8000万円(前期5億2200万円の赤字)
    経常利益2億6000万円(同5億100万円の赤字)
    最終利益1億6000万円(2億6000万円の赤字)

なお、同社と比較される銘柄として、ユークス<4334>、日本一ソフトウェア<3851>、イマジニア<4644>、エヌジェイホールディングス<9421>などがあげられる。

※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。

株式会社トーセ
http://www.tose.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社トーセ
設立
1979年11月
代表者
代表取締役会長 齋藤 茂/代表取締役社長 渡辺 康人
決算期
8月
直近業績
売上高46億1500万円、営業損益5億2200万円の赤字、経常損益5億100万円の赤字、最終損益2億6000万円の赤字(2024年8月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4728
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