カヤック<3904>は、11月13日に2025年12月期の第3四半期累計（1～9月）の連結決算を発表した。今回はその決算説明資料の中から同社のカジュアルゲームの状況を取り上げたい。
まず、この四半期（7～9月）のトピックは、同社の制作・配信するハイパーカジュアルゲーム（ハイカジ）全46タイトルの累計ダウンロード数が8月14日に全世界で15億ダウンロードを達成したことだろう。累計10億達成から1年半弱での到達となり、過去最速のペースで5億ダウンロードを上乗せしたことになる。
また、足元のリリース状況を見てみると、第3四半期期間（7～9月）には『Grapple Hook Hero』『Spring Lancer』『ChainHavoc』の3タイトルのハイカジをリリースした。これで年間のリリース目標の8タイトルに第3四半期の時点で到達したことになる。
一方、年間2タイトルのリリースを目指すハイブリッドカジュアルは、現時点では1タイトルもリリースされていない状況だ。同社は、引き続き投資を推進していることを明らかにしており、第4四半期（10～12月）に何らかの成果が見えるのかどうか注目される。
なお、外部環境については、市況の広告単価は比較的変動が少ない傾向だが、引き続き市況や為替により変動が大きくあり得るため、今後も状況により柔軟に対応する方針、としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社カヤック
- 設立
- 2005年1月
- 代表者
- 代表取締役CEO 柳澤 大輔／代表取締役CTO 貝畑 政徳／代表取締役CBO 久場 智喜
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高167億2700万円、営業利益3億5800万円、経常利益3億8800万円、最終利益1億4900万円（2024年12月期）
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3904