【クリエイターの広報術:第2回】メールを開かせる「タイトル」と「一行目」

前回の連載では、プレスリリースを送るべき黄金のタイミングについて紹介した。今回は、送ったリリースを確実にメディアの担当者に開いてもらい、記事にしてもらうための「パッケージング」について解説する。

メディアには毎日、数百通を超えるメールが届く。その中であなたのメールが生き残るかどうかは、添付ファイルを読む前の「件名」と「本文」で決まると言っても過言ではない。

そのまま使える「件名」を付ける

メールの件名は、記者がそのまま記事のタイトルとして使えるレベルまで磨き上げたい。開く前に「プラットフォーム・ジャンル・何がニュースか」がパッと見て分かるのが理想だ。

悪い例:プレスリリース掲載のお願い
良い例:【Steam】ホラーゲーム『〇〇』を△月△日に配信!デモ版も公開!

このように、プラットフォームや配信日を入れ、ゲームのジャンルを短く添えるだけで、記者の「とりあえず開いてみよう」という意欲を刺激できる。記者はゲームの内容がイメージできるほど、その情報を優先したくなるものなのだ。

コピペできるテキストを用意する

意外と多い落とし穴が、プレスリリースの内容をPDFだけで送ってしまうこと。PDFはレイアウトを確認するには便利だが、テキストをコピー&ペーストすると改行が崩れたり、文字化けしたりすることが多いため、記事作成の現場では嫌がられる。

・メール本文に全文を載せる
・別途、テキストファイル(.txt)を添付する

このどちらかをするだけで、掲載率は高くなる…というか、プレスリリース担当者はとても助かる。

冒頭1行目に「解禁日時」を明記する

メールを開いてまず記者が確認するのは、「この記事は今すぐ書いていいのか?」という点。いわゆる情報の解禁日だ。

・即時解禁:メールを受け取った瞬間から記事にしていい場合
・日時指定(情報解禁):特定の時間まで公開を控えてほしい場合

これを必ずメールの件名か、冒頭1行目に書いてほしい。例えば「【情報解禁:2026年1月25日正午】」といった形。これが明記されていないと、記者は「まだ公開してはいけない情報かもしれない」と慎重になり、結果として掲載が後回しにされてしまうリスクがある。

編集部からの一言

「ルールを覚えなきゃ」と身構えてしまうかもしれないが、メール本文については、必要な情報さえしっかりと揃っていれば、そこまでかしこまる必要もない。ビジネスメールの挨拶などを延々と書くよりも、本題がすぐに分かることの方が重要だと思う。
実際、私たちが受け取るメールを見渡すと、添付のテキストファイルは客観的な「プレスリリース」として整えつつ、メールの本文ではそのゲームに込めた熱意を綴るクリエイターも少なくない。

もし「どうしても具体的な書き方のイメージが湧かない」という場合は、PR TIMES(https://prtimes.jp/)などの配信サービスを覗いてみるのもあり。ゲームメーカーがどのような構成で、どのような件名を付けてリリースを出しているかの見本が詰まっている。

連載一覧

【クリエイターの広報術:第1回】プレスリリース、どのタイミング送るのが正解?
【クリエイターの広報術:第2回】メールを開かせる「タイトル」と「一行目」
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