【クリエイターの広報術:第3回】意外と知らない?あると嬉しい最適メインビジュアル

前回の連載では、メールを開かせるための「タイトル」や「テキストの構成」について解説した。しかし、どれほど魅力的な文章を用意しても、添えられた「画像素材」の使い勝手が悪いと、記事としての魅力は半減してしまう。
今回は、メディアの編集者が「このリリースは助かる!」と泣いて喜ぶ、画像素材の提供方法について深掘りしていく。

背景は「透過」が鉄則。PNG形式での提供を

ゲームのタイトルロゴは、記事のヘッダー画像や、SNS用のバナー画像を作成する際に使用されるケースが有る。ここで重要になるのが、背景が透明な「透過PNG形式」で提供することです。
もしロゴの背景が白や黒で塗りつぶされていると、編集者はロゴを切り抜く作業(いわゆる「抜き」の作業)を行わなければならない。忙しい編集部では、この一手間の有無が掲載の優先順位に影響することが、現実的にはある。

また、ゲームタイトルのロゴだけでなく、開発チームやサークルのロゴも併せて用意しておくことをおすすめしたい。編集部としては「誰が作っているのか」を視覚的に示す素材があることで、記事の専門性や信頼感がぐっと高まるからだ。
また、メディアによっては会社・サークルを主題にした記事を書くケースもある。そんなときも、ロゴ画像があれば気軽に記事を作成できる。

スマホ時代でもメインビジュアルは横長がベスト

最近はスマートフォンでの閲覧が主流だが、プレスリリースに用意するメインビジュアルは、依然として「横長(16:9)」が黄金律だ。これには明確な理由がある。

まず、WEBメディアのトップページや検索結果に並ぶサムネイルの多くは、横長を想定して設計されているため、16:9のビジュアルは媒体のレイアウトと高い親和性を持っている。
SNSにおいても同様で、X(旧Twitter)などでリンクをシェアした際に自動生成されるアイキャッチ画像(OGP)も横向きが基本となっており、タイムライン上での視認性を大きく左右する。もし縦長や正方形の画像を使用した場合、システムによって上下や左右が強制的にカットされてしまい、大切なキャラクターの顔やタイトルロゴが隠れてしまうリスクがある。意図した通りの情報を届けるには横長での作成が最適なのだ。

また、縦に長いWEB記事を読んでいる最中、画面いっぱいに横長のビジュアルが現れるても、読者の視線が一度止まる程度。それに対して記事内で縦長の画像が続くと、スクロール量が増えすぎて読者が離脱してしまう、という視覚的な問題も発生する。


編集部からの一言

今回紹介した2つの素材のうち、メディアの視点からより重要度が高いのが、2つ目に挙げた「横長のメインビジュアル」の用意だろう。

最近はスマートフォンの縦画面で遊ぶことを前提としたゲームも増えているが、たとえゲーム本編が縦画面専用であっても、広報用の素材として横長のビジュアルはぜひ別途用意していただきたいところ。

その理由は本編でも触れた通り、WEBメディアのシステムやSNSのタイムラインの仕様が、今なお「横長」を前提に設計されているから。縦画面のゲームを横長の絵に落とし込むのは少し工夫が必要かもしれないが、それがあるだけで記事の見栄えは劇的に向上し、読者の目に留まる確率は格段に上がるはずだ。

過去の連載一覧

【クリエイターの広報術:第1回】プレスリリース、どのタイミング送るのが正解?
【クリエイターの広報術:第2回】メールを開かせる「タイトル」と「一行目」