ドリコム、第1四半期決算は営業利益5億2200万円と黒字転換…『ウィズダフネ』貢献、コスト抑制や外部決済による収益改善も寄与

木村英彦 取締役 編集長
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ドリコム<3793>は、本日7月29日、2027年3月期 第1四半期の連結決算を発表し、売上高43億5500万円(前年同期比2.5%減)、営業利益5億2200万円(前年同期は8100万円の損失計上)、経常利益5億1200万円(同1億0700万円の損失計上)、最終利益3億2300万円(同17億9900万円の損失計上)だった。

・売上高:43億5500万円(同2.5%減)
・営業利益:5億2200万円(同8100万円の損失計上)
・経常利益:5億1200万円(同1億0700万円の損失計上)
・最終利益:3億2300万円(同17億9900万円の損失計上)
 

第1四半期、売上高は前年同期比で減収となったものの、営業利益以下の各利益は黒字転換を果たした。主力のゲーム事業で『Wizardry Variants Daphne』や周年を迎えた主力タイトルが堅調に推移したことに加え、前期に計上していた新作リリース関連費用の減少や決済手数料率の改善が利益を押し上げた。

 

 

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■ゲーム事業:『Wizardry Variants Daphne』が収益を牽引

売上高は41億4500万円(同4.2%減)、セグメント利益は7億9300万円(同545.7%増)となった。

2024年10月に配信した『Wizardry Variants Daphne』と、『ONE PIECE トレジャークルーズ』と見られるが、周年施策を実施した主力IPタイトルが業績を支えた。一方で、2026年3月期末にゲーム事業子会社2社を売却した影響で、運営タイトル数は11本から9本へ減少しており、これが減収要因となった。

利益面では、新作タイトル配信時に発生していたソフトウェア償却費や広告宣伝費が減少したことに加え、不採算タイトルの収益改善、決済手数料率の低下による採算性向上が寄与し、大幅な増益となった。

また、新たなIP創出を目的として、PC・コンソールゲーム開発やインディーゲームパブリッシングにも新たに取り組みを開始している。

 

■コンテンツ事業:出版は好調も先行投資を継続

売上高は2億0900万円(同35.3%増)、セグメント損失は2億7000万円(前年同期はセグメント損失2億0400万円)だった。

出版事業を中心に売上が大きく伸長した。編集体制の強化によって刊行点数を増やしたほか、シリーズ累計40万部を超えるヒット作品を複数創出したことが増収につながった。

一方で、出版・アニメ・MD(マーチャンダイジング)事業への投資を継続していることに加え、新シリーズ制作費やIPプロデュース人材の採用など先行投資が膨らみ、セグメント損失は拡大した。

また、WEBマンガサービス「ドリコミ+」の運営や、位置情報連動型ウォーキングアプリなど新サービス開発も引き続き進めている。

 

■今後の戦略:「Wizardry」をグローバルIPへ育成

ゲーム事業では、『Wizardry Variants Daphne』を軸に、配信地域の拡大やメディアミックス展開、新コンテンツ開発を進め、「Wizardry」ブランド全体のユーザー層と市場規模の拡大を目指す。

既存タイトルについても追加投資や運営体制の強化により長期安定運営を図るほか、新規タイトルのパイプライン検討を進める。

さらに、ゲーム事業においてもオリジナルIP創出を目的に、PC・コンソールゲーム開発とパブリッシングを強化する方針だ。

 

■コンテンツ事業は「作品創出」からIP展開へ

コンテンツ事業では、出版・アニメ事業で継続的に新作を生み出し、その中からアニメ化などのメディアミックスを通じて大型IPへ育成する戦略を掲げる。

あわせてMD事業の本格展開や、新たなテクノロジーを活用したサービス開発も進め、ゲーム以外の収益基盤拡大を目指す。

 

■AI活用を全社戦略に位置付け

ドリコムは全社的な取り組みとして、「AIを前提に業務プロセスを見直す組織」への転換を進めている。

定型業務をAIで効率化し、人材は意思決定やクリエイティブな業務へ集中することで、クリエイターとともにコンテンツの量・質の双方を高める考えだ。AI活用に当たっては著作権などのリスクにも慎重に対応しながら、中長期的な企業価値向上につなげるとしている。

 

■2027年3月期の見通し

2027年3月期の業績は、売上高180億円(前期比2.6%増)、営業利益10億円(同144.7%増)、経常利益9億円(同182.2%増)、最終利益6億円(同180.8%増)、EPS21.05円を見込む。株価収益率は21.0倍となる。

・売上高:180億円(同2.6%増)
・営業利益:10億円(同144.7%増)
・経常利益:9億円(同182.2%増)
・最終利益:6億円(同180.8%増)
・EPS:21.05円

【通期計画に対する進捗率】
・売上高:24.2%
・営業利益:52.2%
・経常利益:56.9%
・最終利益:53.8%

 

  

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株式会社ドリコム
https://drecom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ドリコム
設立
2001年11月
代表者
代表取締役社長 内藤 裕紀
決算期
3月
直近業績
売上高175億4700万円、営業利益4億800万円、経常利益3億1800万円、最終利益2億1300万円(2026年3月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3793
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