【決算レポート】カヤック、ハイカジ新作好調などで第4四半期(10~12月)は過去最高の売上高に 米国Google Playの無料ゲームで『Number Master』が首位獲得
カヤック<3904>の2022年12月期の第4四半期(10~12月)の連結決算は、ハイパーカジュアル(以下、ハイカジ)の新作が好調だったことに加え、ウェルプレイド・ライゼスト<9565>がけん引となったeスポーツサービスも伸長し、四半期ベースで過去最高の売上高を達成した。
一方、利益面については、マクロ環境における米国を中心としたグローバルな広告市況の悪化による影響により、利益率が低下した。
売上高49億6200万円(前年同期比37.9%増)
営業利益2億8300万円(同7.4%減)
経常利益2億1600万円(同41.7%減)
最終利益1億3200万円(同44.4%減)
ゲームエンタメサービスの状況から見てみると、ハイカジの新作を9月下旬から11月にかけて過去最高ペースで4本連続リリースしたことで、過去最高のダウンロード数を記録した。その結果、売上高は前年同期比37.8%増となったものの、外部環境の影響で引き続き利益は想定を下回った。
なお、ハイカジでは、第4四半期期間にリリースした新作『Number Master』がGoogle PlayのUS版の無料ゲームランキングで1位を獲得した。『Number Master』は、App StoreのUS版でも2位にランクインし、大ヒットタイトルになっているという。
eスポーツサービスは、ウェルプレイド・ライゼストの案件の納品のタイミングの影響もあって、売上高が前年同期比で68.2%増、前四半期比でも73.3%増と大幅な増収となった。
11月30日に東証グロース市場に上場を果たしたウェルプレイド・ライゼストは、次年度も約30%の成長という高い目標で事業を推進しており、大型案件のタイミングによって波は出るものの、順調な成長を見込んでいるとのこと。
その他サービスでは、注力領域として2022年12月期よりチームを組成したメタバースなどの新領域が良好に推移した。なお、2023年12月期は、メタバース専門部隊をゲームエンタメサービスに移動し、メタバース領域における機動的な成長拡大を目指すという。
なお、2023年12月期の通期業績予想については、以下のとおりで増収増益を見込んでいる。前期から10%以上の売上高成長と、前期の通期水準以上となる7.4%の営業利益率を狙うとしている。
売上高182億円(前期比10.3%増)
営業利益13億5000万円(同11.4%増)
経常利益13億5000万円(同10.7%増)
最終利益8億5000万円(同8.5%増)
会社情報
- 会社名
- 株式会社カヤック
- 設立
- 2005年1月
- 代表者
- 代表取締役CEO 柳澤 大輔/代表取締役CTO 貝畑 政徳/代表取締役CBO 久場 智喜
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高174億6700万円、営業利益10億2100万円、経常利益10億3800万円、最終利益5億1100万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3904