【クリエイターの広報術:第10回】せっかく書いたリリース、どこに送ればいい?

インディーゲームクリエイターが自身のゲームを効率よく世に伝えるため、メディア視点から掲載しやすいプレスリリースを紹介する連載「クリエイターの広報術」。前回までは「プレスリリースの内容をどう充実させるか」について解説してきた。しかし、どんなに素晴らしいリリースを書いても、適切な宛先に届かなければ記事にはならない。そこで、メディアの連絡先の探し方と、送信時の注意について触れていきたい。

メディアの「窓口」はどこにある?

「プレスリリースを送りたいけれど、送り先が分からない」という声をよく聞きます。実は、ほとんどのWebメディアには専用の受付窓口が用意されています。これは大抵のメディアで共通していることで、サイトの一番下(フッター)までスクロールすると出てくる。

例えばgamebizだと、「プレスリリースの受付と取材について」というリンクがあり、ここにプレスリリース用のメールアドレスが記載されている。
スマホのアプリやSNSをメインに使う世代の方だと、「サイトの最下部に重要なリンクが集まっている」というWebサイト特有の構造に馴染みがないかもしれないが、まずは気になるメディアの足元を確認する癖をつけてみてほしい。

なお、リンクが掲載されているページはWebサイトごとに「お問い合わせ」「情報提供・プレスリリース受付」「連絡先 / Contact」「運営会社について」など、表記が少しずつ異なる点にも注意。

「BCC」と「CC」の間違いは避けたい

複数のメディアに一斉にリリースを送る際、最も注意しなければならないのが「BCC」の使い方だ。

念のため説明しておくと、BCCはメールの宛先欄の1つで、受信者同士にメールアドレスを表示せずに一斉送信できる機能のこと。インディーゲームに限らず、世の中の広報担当者は必ず使っている。
ただしこのBCC、メールアドレスを含めて共有する「CC」と同じ入力欄にあるため、どうしてもミスが発生してしまうのだ。

プレスリリース用のメールアドレスは公にされているものが多いとはいえ、他人のアドレスを許可なく第三者にさらす行為は、ネット上のマナーとして避けたいところ。もしもCCで一斉送信してしまうと、「この人は情報管理が甘い」という印象を与えてしまう。そうなると、開発者や、その人が作ったゲームの印象も悪くなってしまう。
「一斉送信するときは、必ず自分のアドレスを宛先(To)にし、メディアのアドレスはすべてBCCに入れる」という手順を、指差し確認するレベルで徹底してほしい。

編集部からの一言

今回、BCCの間違いについて少し厳しめにお伝えしたが、現実的な話をすると、たった一度のミスで本気で怒り出すメディア担当者はまずいない。

もしCCで送られてきても、受け取った側は「あちゃー、やっちゃったね」と苦笑いする程度で、それだけで「このゲームはボツだ!」なんてことにはならない。誰しも一度は通る道だし、編集部も人間だから、そのあたりの事情はよく分かっているつもり。もしミスをしてしまった場合は、すぐに「先ほどのメールは削除をお願いします」という訂正とお詫びのメールを一通出しておけば、それ以上問題になることはないはず。

マナーを意識することはもちろん大切だが、一番もったいないのは「マナーが完璧じゃないかも……」と不安になって、送信ボタンを押せなくなってしまうことだ。
百点満点のメール作法を目指すよりも、まずはあなたの作ったゲームを世に出すために、一通のメールを気軽に送ってみることが何よりも大切だと思う。

連載一覧

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