2024年10月19日~10月25日のアクセスランキング上位は以下のとおり。セガがバンク・オブ・イノベーション(BOI)を特許権侵害で提訴し、『メメントモリ』の差し止めとともに、損害賠償10億円の訴訟を提起したとする記事が1位だった。『メメントモリ』は、BOIの収益の9割以上を占める主力タイトルで、差し止めになれば大打撃になり、バンク・オブ・イノベーションの株価は翌日にはストップ安まで売り込まれた。
ゲーム会社間の特許や直作権を巡る訴訟は、何度も発生しており、直近ではと任天堂&ポケモンとポケットペア、コナミデジタルエンタテインメントとCygames、コナミデジタルエンタテインメントとグループス、カプコンとコーエーテクモゲームス、グリーとSupercell、セガ&C2プレパラートとMorningTec Japanなどが発生している。
運営型のゲームにまつわる訴訟の場合、判決が出たり和解したりするまで一定の期間を要するため、短期的な影響は少ないと見る向きもあるが、会社の規模が小さい場合は話は別だ。管理部門だけで訴訟に対応できず、開発部門も参加した場合、開発者のリソースも取られるため、イベントやゲームアップデートなどに小さくない影響を及ぼすことになる(ただ大きいともいいづらいだろう)。同社の場合はどうであろうか。
ちなみに、今回のケースでは、事前に協議をしていたので早期の和解を期待する声もあるが、そこはなんともいえないところ。これはあくまで他の裁判でのケースだが、事前交渉で原告は金銭やゲーム仕様の変更を要求するだけでなく、全く関係ないところの特許解放を要求して交渉が決裂したことがあったとも聞く。どんな協議が行われたのかは不明だが、早期の終結を願っている。