【連載】★スマホesports★戦の時間だバカ野郎! 第32戦「配信外で起きていたドラマの話」
どうもご無沙汰してます。板垣です。
いやー、結構時間が空きましたね。すいません。(ヘコヘコ)
先日EVO2019に行って来たので、今年もEVOの話はメモしておこうかと思います。
去年の記事はコチラです。
●EVO2019のTEAM iXAの結果
TEAM iXAとしては、ストリートファイターVとBBTAGの大会に出場してきたのですが、結果としては下記の通りでした。
・ストーム久保:25位タイ
・稲葉:65位タイ
・Gunfight:97位タイ
・じゃじい:97位タイ
・剛田:17位タイ(BBTAG)
●わりと健闘した我々
ザックリですが、大会の流れとしては、こんな感じで進みます。
第1ラウンド
↓
第2ラウンド
↓
最終ラウンド
↓
トップ32
↓
トップ8(最終日での決戦)
↓
第2ラウンド
↓
最終ラウンド
↓
トップ32
↓
トップ8(最終日での決戦)
ラウンドの中で生き残った2~3名が、次のラウンドへ進む。それを繰り返して、上に行けば行くほど強い選手が残るような仕組みになっています。
参加したメンバー全員が、なんとか第1ラウンドを突破して、初日にこんなことをSNSで呟く程度には、感情移入してました。
そしてGunfightも、稲葉も、じゃじいも、第2ラウンドを突破するところまで進みました。剛田ももう少しでベスト8というところまで行きました。これはチームとしては結構快挙かなと思ってます。
今回は、ストV勢で唯一最終ラウンドを突破した、ストーム久保の話を書いてみようかなと思います。
●そもそも前提として
去年世界9位のストーム久保ですが、最近はあまり良い結果が出てない状態でした。台湾の試合、イギリスの試合…色々出ましたが、いやぁー、勝てないね! 本人も相当悩んでおり、日々の練習スケジュールを一緒に考えたりしたくらいです。
そして、なんとかEVOで結果残したいよね、という意気込みのもと、大会に臨んでいたのが今回でした。
●実は裏で結構なドラマが起きていた
配信台、いわゆる動画で生放送される試合の裏の、誰にも知られることのない場所で我々は戦っていました。
というのも、実はストーム久保、だいぶ最初の方で一度負けてしまったんです。相手は名前の聞いたことのないアメリカ人でした。
相手がマイナーなキャラクターを使っていたこともあり、対策不足でそのまま敗北。
早々に敗者復活側のトーナメントに移動し、あり得ないくらい連勝を重ねないと、TOP32に残れない状態になってしまいました。
かなり不穏な空気が流れます。
「あんなに練習したのに、こんなところで終わりたくない…!!」 と。
変なプレッシャーを相当感じていていたようなので、とにかくもういいから吹っ切れようぜと話しました。なるようにしからならんので、やれることぶつけましょということです。そんな感じで気持ちを切り替えたところから、ストーム久保の快進撃が始まりました。
【絶望1】
はた目から見てても、割と緊張がほぐれた状態で、大きなミスもなく順当に勝ち進みます。そして、何回か勝った後に、去年の世界王者「ガチくん選手」と対決することになりました。
割と前半のこのタイミングでガチくんとあたるなんて、絶望しかありません。周りの空気的には、ガチくん濃厚な感じ。
ただガチくんも、あと1回負けたら終了のタイミングなので緊張していたと思います。
舐めるなよという強い気持ちと、なんとか駆け引きで勝利し、勝ち星を掴みます。まさに大金星です。
ココでの勝利は本当に次に繋がる大きな勝利でした。
https://twitter.com/onsionsi0916/status/1157825134591270912
【絶望2】
順当に勝ち、次は「マゴ選手」との対戦。この辺りからは、著名な選手しか見かけません。
とはいえ、最強クラスのマゴさんとあたるなんて、絶望しかありません。
マゴさんと言えば2D神。複数のキャラクターを使いこなし、大会慣れもしている大ベテランです。これといった弱点もなし。
さらに人気者なので、試合が始まるとなると周りに人だかりが出来ます。(戦う相手は緊張すると思います)
そんな中での勝負は、熾烈を極めました。見てるコッチが緊張します。
そして、勝ったり負けたりの星の取り合いを繰り返し、まさにギリギリの所で辛勝。
自信をつけて次の試合に繋げます。
https://twitter.com/onsionsi0916/status/1157836486537965573
【絶望3】
次は、あと1回勝てばベスト32というタイミングで「かずのこ選手」と対戦することになりました。
これは絶望です。
かずのこさんといえば、2015年の世界王者で、数々の大会で優勝をかっさらうまさに格闘ゲームの申し子。成績を並べれば、誰もがかずのこさんが勝つと思うでしょう。
しかし、実は、現場では少し変わった空気が流れていました。
かずのこさんはマルチプレイヤーでして、直前に別ゲームの大会に出場し、しかも勝ち進んでいたのです。なので、我々は待ちの状態で、こういう写真を撮るくらいの余裕がありました。
https://twitter.com/kagecchi79/status/1157838434569879552
一方、かずのこさん側は終始バタバタしていた印象で、少し慌てながら試合に臨んでいるように見えました。
心の余裕と、ギリギリまで相手の対策をする時間があったということで、今回はストーム久保の方に軍配が上がったのかもしれません。この勝利でTOP32進出が決まります。
https://twitter.com/onsionsi0916/status/1157850493286117376
【絶望4】
そして最後の絶望を迎えます。相手は天才格闘ゲーマーの「ふーど選手」。
反応速度も駆け引きの強さも、ずば抜けている選手で、どの大会でも必ず上位に名前を連ねる優勝候補の一角。当然、周囲はふーどさんが優勢と見ていたでしょう。
しかしながら、一進一退の「最後の一発を食らわせた方が勝利」というところまでもつれ込む、まさにギリギリの白熱した試合になりました。負けはしたものの、配信外の戦いの中では、個人的にはベストバウトなんじゃないかと思うほどです。
https://twitter.com/onsionsi0916/status/1157859906558447616
それにしてもこれは惜しかった! 悔しい試合です。そして、25位タイという形で、ストーム久保のEVO2019は幕を閉じました。個人的には、次に繋がる良い試合が多かったなぁという所感です。
● すべてのドラマは現場で起きている
中々、配信外の出来事は表に出てこないことが多いですが、シーンの近くにいる存在として、せっかくなので、出来る範囲で、今後もこんな感じで情報提供していければなと思いました!
という感じで、今回は締めさせていただこうかと思います。
お疲れ様でした!
● TEAM iXA 情報
そういえば、おかげ様で、東京ゲームショウ2019に出展することになりました。目的は、TEAM iXAの認知度向上です。我々としては、ストVの大会に出場することになります。
とはいえ「ストVは知ってるけど選手名までは知らないなー」的な人は、まだまだ多いと思ってまして、勝手にストV応援用団扇とか作ってみました。
お近くに来た際は、ぜひお手に取ってください。そして大会を皆で応援しましょう!
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↓選手の情報はコチラから↓
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↓板垣のアカウント↓(ご自由にご登録ください、そして何かありましたらお気軽にご連絡ください)
https://www.facebook.com/onsionsi
https://twitter.com/onsionsi0916
【過去記事アーカイブ】
■第31戦「【Gunfight】選手の参戦!」
■第30戦「新スポンサー【Lenovo】様!!」
■第29戦「HADOのプロリーグと、BBTAGに参戦します!」
■第28戦「新スポンサー【3R】様!!」
■第27戦「esportsとシニア世代と今後の話」
■第26戦「TEAM iXAを発足したぞ!」
■第25戦「ももち選手が賞金を満額もらえなかったのはなぜなのか?」
■第24戦「オッサンから見た、クラロワリーグの話」
■第23戦「日本と韓国とesportsと!」
■第22戦「EVO2018に行ってきたよ!」
■第21戦「ファイトクラブで体験した、人間模様とドラマ」
■第20戦「クラロワリーグに参戦するぞー!」
■第19戦「ゲームのプロライセンスに関して」
■第18戦「CanadaCup2017を通して、思ったこと」
■第17戦「東京ゲームショウ2017に行って思ったこと」
■第16戦「プロゲーマーのセカンドキャリアに関して」
■第15戦「フランスのESWCに参加してきた!」
■第14戦「社内でガチの大会やってみたら、どうなるか?」
■第13戦「esportsの、本質的な価値って何だろう」
■第12戦「プロゲーマーに関して」
■第11戦「闘会議2017に行ってきた」
■第10戦「e-sportsの賞金大会に関する謎!!」
■第9戦「G-Starに行ってきた。~韓国はe-sports先進国~」
■第8戦「Nintendo Switchが賛否両論な件」
■第7戦「今更だけど、東京ゲームショウに行った時の話」
■第6戦「テクノスポーツを体験してきました!」
■第5戦「e-sports大会のRAGEに行ってきた!」
■第4戦「ポケモンGOをe-sports化したらどうなる?」
■第3戦「ゲーム内に大会機能を同梱するのは、e-sports化の近道??」
■第2戦「『にゃんこ大戦争』を、もしe-sports化しようとしたら、どうなる??」
■第1戦「『クラッシュ・ロワイヤル』はe-sportsタイトルとなりえるのか?」
●著者紹介
※選手撮影の時間が余りついでに悪ふざけで撮った写真がコチラ
著者
板垣護
ヤルキマントッキーズ株式会社、CEO。プロゲーミングチームTEAM iXAオーナー。Facebookグループesports勉強会管理人。
最近の一言
「先日息子が生まれました。早くコミュニケーション取れるようになりたいなぁ。」