【連載】★スマホesports★戦の時間だバカ野郎! 第41戦「プロゲーマーってどうやってなるの?」
お疲れ様です。板垣です。いつもお世話になっております。
さてさて。
最近、eスポーツ的なことがトレンドっぽい感じになってきたこともあり、出会う人から都度都度、興味本位で聞かれることが増えてきました。
例えばこんな感じです。
「プロゲーマーって何なの?ゲームしてお金稼ぐってどういうこと?そういうのってどうやったらなれるの??賞金稼ぎ?ユーチューバーとかそっち系?」
野球やサッカーだと、
『高校や大学で活躍して、スカウトされてプロデビュー』
『プロチームの下部組織に入って、成長して認められたらプロデビュー』
というような「プロへの道筋」が公開されているので、誰でもイメージできます。
そんな中、プロゲーマーと言われるだけだと確かにイメージしづらいよなぁと。3年半くらい前に同じ題材で記事を書いたことがありますが、あれから時代も変わりました。
改めて、そもそもプロゲーマーって何なんだろうな?とも思い直したので、なんとなく、その辺りをメモしておこうかなと。
●プロゲーマーとは?●
そもそも、どういった人がプロゲーマーなのでしょうか?
賛否両論あるとは思いますが、少なくとも下記の両方を網羅していたらプロゲーマーと呼べると思います。
『特定のゲームをすることで対価を得ており、その人の収入源の中でそれなりの割合を占めている』
『国内国外のゲームの大会やリーグで活躍している(していた)』
この辺り、バランスが難しい所だろうなと。ゲームをしてたとしても、対価を得られる可能性がないとなると、それは趣味の範囲ということになるでしょう。
逆に対価を得ていたとしても、大会的なモノに一度も出たことがない人が、「流行りのゲームをやってみました!」系の動画をアップして対価を得ようという方向性だと、どちらかというとゲーム配信者に近い気もします。
●対価を得る為の手段は?●
さて、「ゲームをして対価を得る」と言いましたが、どうやって得るのでしょうか?
その手段は多岐に渡ります。
例えば…
『大会で上位入賞して得た賞金』
『スポンサー企業からのスポンサー料』
『イベント出演など、企業からの仕事受注』
『自身でゲーム配信をした際の広告収入』
『ゲーム配信の投げ銭やファンクラブの収入』
『プロチームに所属した際の給料や契約料』
『ファン向けへのグッズの制作や販売』
などでしょうか。
なので、toBでもtoCでも、両方の観点から色々と存在するんだろうなと。
各プロのスタイルとしても、ゲーム配信を伸ばすことを優先するプロもいれば、試合で実績を残して給料やスポンサー料アップを目指すプロなど、様々です。その方向性は、関わっているゲームによって変わってくるような印象ですね。
●大会やリーグで活躍するってどういうこと?●
これは本当にゲームによって、そして国内外によって、色んなパターンあるなと。
例えば、ゲーム作ってる側が公式リーグを開催し、上手なプレイヤーをプロゲーマーとして招いて運営していくようなタイプの、企業側が中心となってゲームのPRとして進めているモノ。そこで活躍する方向性ですね。
一方で、そのゲームのファンが任意で大会を開催して、それがだんだんと公式化していくようなパターンもあります。その公式化に合わせて活躍してた人がプロゲーマー化していく方向性。
それらに参加して、そのゲーム内コミュニティにおいて、プレイヤーとして認められていくと、「そのゲームで活躍している」と言えるのでは?と思いますね。
種類は様々で、テニスやゴルフのように、ワールドツアーという形で、年間を通して任意の大会に自分でエントリーして、年間ランキングを競い合うようなタイプもありますし、そもそもの大会自体の数が少なく、活躍の場は自身の配信ベースになるようなゲームも存在します。
いずれにせよ、それぞれのゲームにあった活躍の仕方があり、コミュニティ内で認められていく流れもゲームによって色々存在しているイメージです。
●ちなみに、他のプロスポーツとの違い●
野球などの、すでにプロ組織や需要が成立している場合だと、「プロになれればとりあえず年俸が貰えるぜ、試合で活躍出来れば年俸も上がっていくぜ!」という感じですよね。
なので、プロになる前も、なった後も、「どうやったらもっと上達するか?」だけを考えれば良いわけです。
非常にシンプルで分かりやすい。(セカンドキャリアとかの話はありますが)
プロゲーマーの場合は、今はまだ、基本として「ゲームが上手くなること以外も考えながら活動する必要がある」というのが、違いとしてはあるのかなと(ただ、この辺りは、大規模なプロスポーツ以外は同じ形な気はします)。
●じゃぁ結局、プロゲーマーってどうやってなるのさ?●
まず、プロになりたいゲームに出会ったとして、具体的な行動としては、
『ゲーム内で結果を残しつつ、大会に出たり、そのゲームの配信などをやってみる』
『声を掛けられるのを待ちつつも、気になるプロチームや企業、その関係者に「自分、プロになりたいッス」と連絡してみる』
まぁ、この2つを愚直にやるような感じなのかなと。
この流れをキッカケとして、道が開けて行くようなイメージは沸きます。
個人でスポンサーを取りに行くなど、他にも手段はあると思いますが、上記が現在のスタンダードなのかなと。
ただ、野球やサッカーなどと違い「確固たるプロへの道筋」は存在していないのが現状だと思います(ゲームによっては存在しているモノもあります)。
ちなみに、ゲーム毎によってプロ市場の大きさが違う、という現実もあるので「どのゲームでプロゲーマーになるか?」という話も、大事な別軸として存在します(この辺りは、チャンスがあれば別の機会にでも書いてみます)。
●プロライセンス制度もあります●
あと、JESUという組織が発行している「プロライセンス」というモノもあります。すべてのゲームに対応しているわけではありませんが、今まで書いたこととは別軸で、所持者はプロと言えるという考え方はあるのかなと思います。
https://jesu.or.jp/contents/license_system/
●というわけで●
ザックリですが、フンワリそんな感じかなと。他にも、MTGとかで質問されたこととか、ちょいちょい共有して行こうかなと思います。
それではまた!
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●著者紹介
著者
板垣護
ヤルキマントッキーズ株式会社、CEO。プロゲーミングチームTEAM iXAオーナー。Facebookグループesports勉強会管理人。
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